南の小言

100年健康を作るPTの日常

肩は難しい…

メディカルサポートの依頼内容は様々ですが、肩関節周囲についての依頼が圧倒的に多いです。私自身も病院勤務時代で一番悩むことが多かった症例は肩関節疾患だったかもしれません。色々な勉強会に行ったり色々な参考書を読んでもなかなか臨床で結果を出すことが出来ず、嫌になっていたことが多々ありました。

 

私はリハビリ時間としてじっくりと時間を頂き、視診触診を行ったうえで頭を抱えていました。しかし、セミパーソナルを実施しているトレーナー達はそれを限られた視診触診時間で問題を見つけ出し、解決策を見出さなくてはいけません。リハビリ時間のようにじっくり徒手的な動作確認もできない中で考えることは容易いことではありません。

 

少しでも次に繋がるような時間にして頂きたい!

 

と肩疾患の依頼に対してはより分析に力が入ります。

あくまで可能性や選択肢の提示が多いですが、似たような事例が今後出てきたときに

 

これはここからくる痛みかな?

 

と瞬時に浮かぶような状況を作ることができたら私の任務は遂行されたと言えるでしょう。

 

筋単体の問題や靭帯の問題、関節の問題等様々ですが、大半はインナーマッスルを強化していくことで改善に向かうことが多いです。

肩関節でいえば、回旋筋腱板へのアプローチは必須になってきます。アプローチ方法はたくさんありますが、回旋筋腱板のような深層筋を鍛えようと思うとマシントレーニングはなかなか適応となりにくい印象です。マシントレーニングはアウターマッスル優位になりやすく、改善どころか助長させてしまうケースもあります。

 

ベンチプレスを100㎏あげられる人が私生活で大胸筋を上手く使えているとは限らないというように、すべては繋がった組織が連鎖的に動くことで人体は稼働しています。

 

細かな筋肉を正しい方法で、それも低負荷高頻度で学習させていくことが基本になってくると考えています。

 

フィットネス内でも、

この方はマシン適応なのか?自重トレーニングの方が良いのか?はたまたストレッチを行ってからトレーニングに移した方が良いのか?

 

常に最適な方法を考えていく必要があります。

 

非常に難しいことですが、大切なことですね。