南の小言

100年健康を作るPTの日常

訪問リハビリも捨てたもんじゃない

私の利用者さんの中に、THA(人工股関節置換術)術後のROM制限により上手く靴下を履くことが出来なかった方がいます。その方は、両側に先天性股関節臼蓋形成不全もあり、手術前の股関節はボロボロな状態でした。痛み無く楽に歩けるようになりたいという目標と楽に靴下を履けるようになりたいという目標をもって手術を決意。手術後急性期病院にてリハビリを実施した後、退院と共に訪問リハビリの介入を開始しました。

 

精神面の問題や周りにいるTHAの既往がある先輩方からの体験談から、これ以上の回復は半分諦めている状態からの介入であり、モチベーションを保ちながらの介入は非常に難渋しました。

 

ただ、私は数年前に「THA患者が靴下着脱動作を獲得した症例」といった内容で学会発表を実施していた為、この事例に関しては相当な自信がありました。動作獲得には自主トレーニングも必須なことから精神的なサポートも徹底的に行いつつ、徒手的な介入も進めました。

 

そして昨日、ついに靴下着脱動作を獲得しました。

 

本人は見たことがないくらいのハイテンションで私に報告、一緒に万歳をして感動を分かち合いました。

 

訪問リハビリも捨てたもんじゃありません。

 

訪問リハビリは回復期病院のように毎日の介入はできません。最大でも1回40分の週3回まで。そんな限られた時間の中でも目標達成のサポートは十分に可能です。

 

最も大切なことは、本人のモチベーションを維持または向上させることです。高齢の方は特にそうですが、自主トレーニングの実施が目標達成には必要不可欠です。リハビリ以外の時間にどのような生活を送るかで未来が大きく変化します。

 

日常に意識を向けることの大切さを、今回の件で再確認することが出来ました。

 

一つ大きな目標を達成すると、セラピストへの信頼度も増すと思います。

 

今後も更なる飛躍に向け、支え続けていきたいと思います。