南の小言

100年健康を作るPTの日常

転倒の恐ろしさ

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先日ブログでも記載した、訪問リハビリの介入頻度が週1回から週2回に増加した利用者さん。一昨日早朝に自宅で転倒し大腿骨を骨折。手術入院となりました。

 

高齢の方だったので本当に心配です。私の担当利用者さんではありませんが、もう一人のPTの元で日々リハビリに励んでいたことを知っていたので、転倒したという話を聞いた時は悲しかったです。

 

全く転倒しない身体を作ることは本当に難しい。100回転んでも怪我をしない人もいますが、1回転んだだけで大怪我をしてしまう人もいます。転ばないに越したことはありませんが、誰一人として好きで転倒している人はいません。

 

転倒している人に共通していること、それは【早朝もしくは夜間に転倒している】ということです。日中に転倒したというケースは少なく、ほとんどが早朝もしくは夜間に発生しています。やはり頭がぼーっとしてしまっていることや関節、筋が固まってしまっていることが原因でしょうか。

 

歳をとるとどうしてもトイレが近くなってしまうため、夜間にトイレへ向かう頻度が増加します。夜間は導線上が暗く頭もぼーっとしているためどうしても転倒リスクが高まってしまいます。センサーライトを設置したり床に物を置かないようにしたりと考慮の余地はいくらでもありますが、高齢者の住んでいる家は現代の家に比べ造りが古く、解消しきれない段差や敷居が多いのも事実。全ての障壁を解消することは難しく、結果転倒に至ってしまいます。

 

訪問リハビリでは、転倒しない身体を目指す指導能力と共に転倒リスクを極限まで減らす環境調整能力が求められます。

 

環境調整できることが訪問リハビリの1番の強みと言っても過言ではありません。その為、環境調整不足で転倒に至った場合は担当PTにも責任があります。

 

どういった経緯で転倒に至ってしまったかを聴取し、再発防止を徹底しなければいけません。

 

昨日の私のインシデントに続き、自分のリハビリ内容を考え直す出来事でした。