今日は久々にリハビリが無い日でした。朝からNBAを見ながらゴロゴロするというグーダラDay。たまにはこんなグダグダする日も必要です(たぶん)
良い息抜きになりました。
医療従事者であれば一度は関わることがあるであろう廃用症候群。廃用症候群とは、安静状態が長期に渡って続く事によって、身体機能が低下した状態のことを指します。日本慢性期医療協会のデータによると、廃用症候群の平均年齢は約78歳。何かの病気を引き金に廃用症候群に陥る人が多く、回復するためには、廃用期間の数倍の時間と労力を要します。1週間まるまる寝たきり生活を送ると、全身筋力の10〜15%も低下するとも言われていており、この数字から廃用がいかに危険であるかが分かります。そして入院により更に身体機能低下を起こし、負のスパイラルに陥ります。
そして、廃用症候群は普段から運動が足りていない人に多く発生していることも分かっています。
この表は歩行1万歩に相当するベッド上の運動やその回数を示しています。見て分かる通り、ベッド上で歩行1万歩と同等の効果を出すには果てしない回数の運動が必要になります。逆に言うと、歩行がいかに廃用症候群予防に適しているかが分かります。SLRを289回実施するのにどのくらい時間がかかるのか。また、SLRで鍛えることが出来る筋肉は何種類あるのか。歩行は全身筋力の80%を動員することが分かっているため、歩行の方が確実に効果的且つ効率的に廃用を予防することが出来ます。
最強の筋トレと言われているスクワットですら400回近く実施しなければ歩行1万歩に相当しません。部分的なトレーニングが必要な場合もありますが、単に廃用予防を目的とするのであれば、迷うことなくとにかく歩くことが最優先です。
皆さんの家族や周り(主に60歳以上)に、健康のためにと言って自宅内で体操をしている人はいませんか?体操の継続も大切ですが、外で歩いてる様子が無ければ歩くことを促しましょう。体操と歩行の継続で廃用はある程度防ぐことが出来ます。