南の小言

100年健康を作るPTの日常

教科書と現実

私の嫁が風邪と花粉症を併発し寝込んでおります。本人も初めて花粉症を発症した為、辛そうです。

私の身近に花粉症の人がいなかったので、花粉症がここまで苦しい病だということは知りませんでした。

 

見ているだけで苦しそうなので、本人はもっと苦しいと思います。

 

私たちは教科書やネットで色々な病気の知識を修得しますが、その病が実際にどれほど辛いものなのかは本人やその家族しか分かりません。

 

その為、PTとして治療を行うことは当然ですが、それと同じくらい精神的サポートも大切だと思っています。

 

罹患した本人にしか分からない部分や介護している御家族にしか分からない部分というのはたくさんありますが、その精神的な部分までしっかりと介入できるPTこそ世に必要なPTだと思います。

 

訪問リハビリを必要としている方はたくさん存在し、必要としている内容は様々ですが、大半は長期的なお付き合いになります。

 

その分、事業所選びを失敗したら終わりと言われています。

 

訪問リハビリは、知識や技術だけではなくコミュニケーション力や適応力、順応力も必要となり、単に結果だけが求められているものではありません。

 

少しでも本人やご家族の気持ちに寄り添い、リハビリ面以外でも必要とされるような存在を目指す必要があると思います。

 

PTはリハビリの専門家であるが、できて当たり前。心のケアができて初めて訪問リハビリが成立すると思います。

 

長期的なお付き合いだからこそ、その点を蔑ろにせず寄り添っていきたいと思います。