南の小言

100年健康を作るPTの日常

暴かれる訪看の闇

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「あやめ」という名で東北から中国地方まで18都県約240カ所の訪問看護ステーションを運営している精神科の訪問看護事業者の最大手「ファーストナース」

 

そんな企業が、訪問回数を可能な限り制度の上限である週3回にするよう全社的に看護師らに指示していたことが判明。これは大問題。利用者全員が週3回の訪問が必要な訳がありません。利用者さんを【お金を落とす客】としか見ていない証拠です。

 

法に触れる問題では無いとは思いますが、過剰な医療費が投下されていることになります。医療費削減を掲げている私たちにとって足枷となっていることは間違いありません。

 

利用者さんの症状に応じて訪問回数を増減させることは良くあることですが、一律に増加を指示することは問題です。ただ、この問題はこのステーションに限らず利益を重視するステーションではよくある光景になってしまっているのが現状。必要以上に訪問することで売上を立てる行為は詐欺同然です。

 

元気な方に対して1日3回バイタル測定のみ実施して帰宅し、3回分を算定しているステーションも存在するそうです。

 

恐ろしい。

 

 

悪徳ステーションは淘汰されるべきですが、業界全体のイメージダウンに繋がってしまい、業界全体にメスが入ってしまうことで正しく運営しているステーションまで苦しい思いをしなければいけなくなります。

 

現在ステーション運営に必要な書類の作成をしていますが、どれも弊社には無縁なものばかり。【虐待防止】【倫理】【プライバシー保護】等私たちが当たり前に守ってきたものです。当たり前のことを当たり前に実施しないステーションが増えてしまうことでルールが益々厳格化されてしまいます。当たり前に守ってきたステーションからすれば単に仕事が増えただけです。

 

正直ものが馬鹿を見るとはまさにこの事か。

 

法に触れなければ良いというものではありません。

 

倫理を学ぶべきですね。