南の小言

100年健康を作るPTの日常

マインドを変えよう

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中古車販売業界トップのビッグモーターが度重なる不祥事で問題になっていますね。社長もあんな様子では先は長くないでしょう。この問題に対し妻は「スモールジムも中古車販売始めてスモールモーター作れば?」と。

ビッグがダメならスモールという発想には笑いました。

 

スモールジムは今後拡大し続けます。名前は【スモール】ですが、夢や目標は【ビッグ】にいきたいですね。

 

私はやっと熱が下がりましたが、しつこい咳が残っています。強度の小児喘息を患っていた私は、体調を崩す事で免疫力が低下すると必ず喘息症状が出現します。これがこの歳になっても出てくるので非常にしつこいです。

 

日本企業における離職率の平均15%前後と言われています。コロナ禍で若干離職率は低下しましたが、大凡15%程で推移しています。そんな中訪問看護ステーションの離職率は17.7%と言われています。この数字は実は病院看護職員の離職率よりも遥かに高い状態です。(10.6%)

病院勤務が嫌で訪問看護ステーションに転職する方が多いにも関わらずこの結果です。

 

ではなぜ訪問看護ステーションの離職率が高いのでしょうか。調べによると、退職理由第一位は体調不良、第二位は転居、第三位は家族理由だそうです。一般的な企業の場合は第一位が人間関係、第二位が労働条件の悪さ、第三位が給料問題だそうです。訪問看護ステーションの退職者は一般的な理由とは少し違うことが分かります。また、退職者の約半分は他の訪問看護ステーションに転職するそうです。これは面白い結果です。

 

看護師は元々の給料が平均よりも高い水準にありますが、訪問看護ステーションは更に高い事が多いです。その為、給料問題による退職率は然程高くは無いことが示唆されます。また、世でイメージされている看護師間のギスギスした上下関係も訪問看護ステーションでは解消されている事が多く、人間関係問題もあまり聞きません。しかし退職率は高い。それはなぜか。

 

問題は労働状態にあると思っています。訪問看護ステーションの退職率の上位に労働条件は入っていませんが、体調不良が第一位になっています。訪問看護業界はステーションによって労働環境が大きく違い、それは経営者の裁量に委ねられます。訪問看護ステーション看護師は、病院看護職員よりも売上、利益に拘っていく必要があります。企業では当たり前の話ですが、病院職員はお金に関わる機会が限りなく少ない為、それが大きなストレスになる事も少なくありません。

 

もう一つの問題は転職が当たり前と考えている事です。日本で転職する際、【海外では転職が当たり前】という人がよくいますが、そもそも転職のマインドが日本と世界では全く違います。日本は【現職が嫌になったから転職】、海外は【キャリアアップの為の転職】です。今の会社がダメなら次に行こうというマインドになりやすいのが日本人の特徴。特に労働環境以外の大きな差がない訪問看護業界であれば簡単に次に移ってしまいます。

 

離職率を低下させるにはこの2点を中心に考えていく必要があります。給料面は経営者次第ですが、その他の点は他スタッフの協力があれば変化させることができることも数多くあります。チームとして連動させ個人個人の負担を減らしつつ、売り上げも担保する。難しい事ですが、これができないと他のステーションに移ってしまいます。

 

病院よりも管理者や他のスタッフが密接に関わる事ができる分、精神的なサポートが重要になってきます。スタッフ自身のマインドを変えることができれば、離職率は低下するでしょう。とは言っても非常に難しい事です。

 

訪問看護ステーションの乱立により、毎日のように潰れていく中、職員が辞めたいと思わない環境作りが大切になってきます。

 

職員は貴重な財産。人財です。

 

ぺーぺー平社員である私も、今後を見据えて、職員が長く働きたいと思える良い環境を作っていきたいです。