相手を不快にさせる言動を指す「ハラスメント」。1989年の新語・流行語大賞に選ばれた「セクシャルハラスメント(セクハラ)」で日本に浸透し、現在では様々な「〇〇ハラ」が出現しています。
部下などにアルコールを強要する「アルハラ」
道徳や倫理に反する嫌がらせ「モラハラ」
妊娠・出産が理由の嫌がらせ「マタハラ」
メジャーなのはこのくらいですが、調べていると何十種類も存在するみたいです。ハラスメントが良くないことは間違いありませんが、上司も部下もハラスメントに敏感になりすぎている現状があります。
上司は言いたいことが言えず、部下はハラスメントと感じる閾値が低下しています。
上司が部下に指示を出しにくいこの状況は、単純に上司だけにデメリットがあるものだと思っていました。
しかし、最近新たに出てきた言葉「ホワハラ」
ホワイトハラスメントの略であり、部下に対して過剰な優しさや配慮を示すことで逆に精神的な負担をかける行為のことをいうようです。
指示をしてもしなくてもハラスメント認定されていてはもう何もできませんね。
「ホワハラ」は毎週金曜日に放送しているドラマのワンシーンで登場したそうで、それを機にSNSではホワハラにまつわる議論が繰り広げられています。
「パワハラ」と「ホワハラ」の境目は人それぞれであり、受け取る側次第になってしまう為、上司にとっては難問です。
単純に安定を求めている部下であれば優しくすることである程度の問題は避けることができます。ただ、「たくさん働きたい!」「もっと上を目指したい!」という強い向上心を持った部下に対して、「パワハラ」を恐れて優しくしすぎたり一定以上の仕事を要求しなくなると、部下のモチベーションが下がってしまい、結果的に部下の満足度が下がってしまいます。これも「ホワハラ」ですかね。
優しくしすぎることで部下が退職してしまうという最悪のケースが生まれてしまう可能性があります。
あらゆるハラスメントを考慮しながら部下育成をしなければいけない面倒くさい時代になりましたが、逆にいうと上司の力量が会社の明暗を分けるということです。
私も人材育成に関して臨機応変に対応できる人間になりたいと思います。