南の小言

100年健康を作るPTの日常

痩せることが美?

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SNSを見ていると所謂【ガリガリな女性】が日本女性の理想郷になっている事が分かります。人間には身長に応じた適正体重というものがありますが、今や日本女性の中では適正体重=太っているという扱いになっています。この表にはBMI20を美容体重として掲載していますが、日本女性は美容体重ですら太っていると感じてしまうほど感覚が麻痺しています。日本人がSNS等の影響で細い=スタイルが良いと錯覚してしまうようになってしまったことは、健康増進を呼びかける私たちにとっては間違いなく敵対者となっています。

 

先程、Xで「1ヶ月で12kg痩せました!」という投稿をインフルエンサーがしていました。コメント欄を見てみると案の定女性ファンの「私もそのくらい痩せれるように頑張ります!」みたいなコメントで溢れていました。

 

一昔前まで、女性アイドルやモデルのこういった投稿には男性ファンのコメントが溢れる傾向にありましたが、今は【女性の憧れ】という立ち位置に変わりつつある事を感じます。

 

痩せることが美という考え方。

 

細い=スタイルが良いという考え方。

 

宜しくない方向へ進んでいる気がします。

 

当然太り過ぎの人にはダイエットが必要ですが、適正体重の存在を忘れてはいけません。そういった投稿に対して「痩せることが正しいとは限らない」といった趣旨の正論コメントを残している人がたまに見受けられますが、「嫉妬?」「ないものねだり」といった形でしっかり叩かれていました(笑)

 

これが日本人の現状です。

 

結論、痩せることが美ではありません。細ければ良いってものではありません。栄養失調で倒れなければ分からないのだろうか。

 

日本人皆が適正体重且つ健康体への憧れを持つような社会を作っていく必要がありそうです。時代の流れとは真逆の思考です。

 

日本人の健康への道は険しいです。