南の小言

100年健康を作るPTの日常

時代は急ピッチで進む

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最近読んでいるこの本。とても面白くてお勧めです。この本で解説されている自律神経を整えるための呼吸エクササイズやコールド・トレーニング、所謂【ヴィム・ホフ・メソッド】は海外では一定のエビデンスを獲得しているようです。日本ではまだ他人に教えて良い程のエビデンスは無い為自分の中に留めておくことしかできませんが、様々な健康法が台頭してきていることは間違いありません。

 

まだSNSが盛んでは無かった頃、書籍は100万冊売れるとベストセラーと言われていました。しかし現在は10万部売れればベストセラー。人気な書籍でも1万部売れれば良い方と言われている程、書籍が売れない時代になりました。今や情報や知識は書籍からではなくスマホやPCから手に入れる時代です。

 

そしてSNSYouTubeの活用が世間の当たり前となり【動画編集】という仕事の需要が増しました。ただそんな中、動画編集者が続出したことにより動画編集の案件単価は1〜2年前の半額くらいになったそうです。二日間の短期集中スクールを立ち上げ、現在の動画編集界隈のトップに君臨している動画編集CAMPの青笹社長は、今後動画編集の需要や規模が縮小に転じていくと考えており、既に新たなビジネスへと目を向けているそうです。

 

何十年単位ではなく、数年単位で大きく世の中が変化していく現代。常に最新の技術やトレンドを追求していかなければ時代に置いていかれます。そのために必要なのは【普遍的なものへの理解】だと思っています。所謂基礎に近いものですかね。

 

数年前に大流行したタピオカ屋や唐揚げ屋。当時は儲かるということでたくさんの人がビジネスとして参戦していましたが、結局時代の流れと共に流行は過ぎ去り、多くの人が職を失いました。これは流行に乗ったことが悪いのではなく、ビジネスにおける普遍的なものへの理解が乏しかったことが原因だと思います。ビジネスの基礎ができていない人は流行が過ぎてしまった後の対応に苦戦し、再起できずに潰れてしまいます。しかし

基礎が出来ている人はそんな状況でも臨機応変に対応することができ、流行が過ぎる前に次の策を練ることができます。

 

これはあくまでビジネスを例にしましたが、どの分野にでも言えることだと思います。

 

人間の病気や痛みに対する治療法はたくさんありますが、人間の身体についての情報は多少の相違はあってもほぼ普遍的です。つまり人間の身体に対する基礎が身に付いていれば新しい情報の取捨選択も容易にできるという訳です。それが結果的に患者さんや会員さんへ適切な情報の伝授を可能にし、満足度向上に繋がります。

 

時代が急ピッチで進む中、最新の技術やトレンドを追求しながらも根幹である普遍的なものへの理解は忘れないことが大切です。