南の小言

100年健康を作るPTの日常

医学は発達しているのに、なぜ病人は減らないのか

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あなたは日本人の死因ベスト3をご存知ですか?

1位は「悪性新生物(ガン)」、2位が「心疾患(心臓)」、3位が「脳血管疾患」

医学は発達しているにも関わらず、癌患者は年々増加しており、今や2人に1人が罹患すると言われています。

 

そこには様々な理由があると思いますが、間違いなく私が今から記すこともその理由の一つになってきます。

 

「摂取カロリーが消費カロリーを下回れば痩せる」

 

この理論を信じて、食べ物を選ぶ際は成分表のカロリー欄を必ずチェックする人はたくさんいるでしょう。ただ、この理論は今や過去の知識。この理論は既に医学的に否定されています。痩せるには「基礎代謝量を向上させること」「内臓の健康を保つこと」が重要になります。カロリー制限は短期的であれば痩せることは可能ですが、カロリー制限で痩せた人は、食を元の状態に戻せば元の体型に戻ります。しかし、基礎代謝量を向上させることができれば、自然と痩せやすい身体を作ることができます。そして内臓の健康を保つことでより痩せやすい健康な身体を作ることができます。

 

腸活や肝活など内臓を健康にするための活動が少しずつ広まっていますが、「腸が健康な人はほぼいない」「3人に1人は非アルコール性肝脂肪」と言われるほど内臓が不健康な人が多いという事実があります。

 

私が思うに理由は大きく分けて二つあると思っています。

 

1つ目は、間違ったダイエット法の流行です。しっかりとして事務所に所属している訳ではないモデル系インフルエンサーが取り組んでいるような極端なダイエット法は短期的に大きく痩せるかもしれませんが、確実に身体の不健康を招きます。そしてその体型を維持するには間違った努力を継続しなければいけないため、更に不健康を加速させます。それだけではなく、その人に憧れた人たちがそのダイエット法を実践し、更に被害者を増やしているという流れです。(なぜ事務所の所属云々が関わっているかと言うと、事務所に所属している人は投稿する際に事務所のフィルターを通す必要があり、内容の添削が入るケースがあるからです)

 

2つ目は、身体に悪い食べ物が増えたということです。美味しい食べ物がそこら中で安価で手に入るようになり私たちの食欲を満たしてくれています。しかしその食べ物にはたくさんの食品添加物が含まれており、食べれば食べるほど身体に悪影響を及ぼします。以前紹介したゼロカロリー効果は最たる例です。清涼飲料水に当たり前に含まれている果糖ブドウ糖液糖や人工甘味料であるスクロースなども身体害悪であることが既に証明されています。美味しさや手軽さに囚われ、自然と不健康を加速させている訳です。

 

医学が発達しているのに、なぜ病人が減らないのか。

 

それは医学の発達と同スピードで、「悪」の要素が増え続けているからだと思います。

痩せが美という考え方や食生活の問題が悪影響のメインですが、簡単に情報が手に入る時代の中で情報の裏付け(エビデンス)をスルーしてしまう人が多いことが一番の問題かもしれません。

 

「有名人がこれでダイエット成功したみたいだから私もやってみよう」

 

安直すぎます。痩せたという結果だけにフォーカスしていてはその先が見えません。

 

こんな時代だからこそ、エビデンスを大切にしていかなければなりません。