南の小言

100年健康を作るPTの日常

階段を駆使する高齢者たち

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先々日も金沢市フレイルサポーターの行事に参加してきました。65歳以上を対象とした体操教室でしたが、定員20名に対し30名の方々が参加しました。数年前の体操教室と比べると、明らかに参加人数が増加しています。国民の健康意識が高まっている証拠だと感じました。

 

参加者全員が杖を使わずに歩行しており、皆が生き生きとしていました。男性参加者が少ない件については相変わらず。今回も30名の参加者に対し男性は3名。1名は夫婦での参加だったので、単独での参加は2名のみ。今後の課題ですね。

 

ただ今回、驚いたことがあります。

 

それは参加者ほぼ全員が階段で会場まで来たことです。今回の会場は3階の大広間だった為、当然エレベーターも利用可能です。しかし、ほとんどの参加者が階段を登っていました。最初に全員の血圧測定を実施する流れがありますが、皆さん息が上がった状態での測定になっており、血圧も普段より大幅に高くなっています(笑)

ただ、エレベーターに頼らず息が上がってでも階段を利用する姿勢は本当に素晴らしいと感じました。

 

ここに健康な人とそうでない人の差が現れている気がします。

 

ちょっとした距離でも電車やバス、エレベーターを利用する人。少しの距離なら頑張って歩こうとする人。この積み重ねの差は非常に大きいです。

 

恐らくこういった体操教室に来ないような人は、普段からエレベーターを駆使して生活している人たちでしょう。

 

決してエレベーターを利用する人が悪いわけではありませんが、100年歩くためにはこういった日々の意識の積み重ねが重要になります。

 

健康意識の低い人たちをいかにして巻き込んでいくか。これは医療費削減にも関わってくる重要な課題です。