南の小言

100年健康を作るPTの日常

健康寿命とフレイル予防

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この二日間、とある研修に参加してきました。

【フレイルサポーター養成講座】という研修であり、遂行すれば晴れてフレイルサポーターの称号を手に入れることができます。といっても研修を二日間受けるだけなので、私もフレイルサポーターになることが出来ました。この資格の上位資格としてフレイルトレーナーというものがあります。PTOTSTのみが手に入れることの出来る資格であり、取得可能人数に制限があります。金沢市では合わせて7人しか資格所持者がおらず、欠員が出るまでは募集ストップのかかっている状態です。フレイルトレーナーになることができれば、より最前線でこの活動を行うことができます。フレイルサポーターはほぼボランティア活動ですが、いつかフレイルトレーナーになることができるようにこの活動には積極的に参加していきたいと考えています。

 

そもそもフレイルとは何か。

 

フレイルとは虚弱とも呼ばれ、健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことをいいます。勘の鋭い人なら分かると思いますが、健康寿命とフレイルは切っても切り離せない関係にあります。健康寿命延伸を図るには、フレイル予防の徹底が必ず必要になってきます。そして、要介護者のリハビリを実施すればするほど、その手前段階の重要性に気付かされます。

 

健康寿命を延ばしていくには、健康なうちから対策を講じていくことが重要です。風邪をひかないためには予防が大切であるということは誰もが知っていますが、健康寿命を延ばすために予防を実施している人は極少数。

 

これは2月12日のブログでも記載した通り異時点間選択というロジックが関与しているからです。

改めて説明しますが、異時点間選択とは、すぐに貰える利益ほど価値を大きく感じ、貰える時間が遅くなるほど価値が減少するという行動経済学・神経経済学のロジックです。

 

つまり将来の健康という遠い未来の利益より、目の前の利益を優先するのが人間の性だということです。

 

このままではフレイルに陥る人が増加してしまい、健康寿命延伸は叶いません。

 

私はフレイルサポーターの活動とスモールジムの活動を合わせ、啓発活動に精を出したいと考えています。

 

なんとか表舞台で啓発活動を行えるチャンスを掴み取り、健康寿命延伸という長期目標に向かって予防に取り組むことができる人を増やしていきたいと思います。