南の小言

100年健康を作るPTの日常

治せない悔しさ

今日も毎週土曜日に介入している重度対麻痺を呈している若い利用者さんのリハビリへ。

 

私が担当している利用者さんの中で最も頭を抱えている方であり、毎度たくさん準備してから臨んでいますが、なかなか結果を出せず苦しんでいます。本人が私を信頼していることが伝わるからこそ、結果を出すことが出来ていないことが本当に悔しい。

 

私が直面している壁は主に2つ。1つ目は「そもそも麻痺を改善させるという治療技術のレベルが高いこと」

私自身、病院勤務時代から麻痺患者のリハビリをたくさん経験してきましたが、勉強と実技練習を重ねてもなかなか結果が出せない日々を送っていました。PTでも麻痺に対する治療技術を備えている人はそれほど多くありません。そして麻痺治療に特化したPTは脳卒中専門自費リハビリの分野に多く存在し、病院にはほぼいません。それほど麻痺治療に特化したPTはほんのひと握りです。

 

2つ目は「週1回のリハビリで結果を出さなければいけないこと」

回復期病院であれば1日2回365日リハビリを受けることが出来る為、積極的な介入が可能です。しかし、訪問リハビリは最長でも週120分まで。1回60分だとしても週2回までしか実施できません。今回の方は仕事の都合で週1回しか受けることが出来ない為、その1回で結果を出すことが求められます。

 

私の麻痺治療技術が高くなく、尚且つ週1回しかリハビリを実施できない現状。

 

とにかく悔しい…

 

勉強しても、準備しても、結果が出ていなければやっていないと一緒。

 

信頼を無下にしたくはありません。

 

もっと勉強しなくては…