南の小言

100年健康を作るPTの日常

徐々に広まる健康寿命問題

 

物価高が止まりませんが、土日はどこも車で溢れ返っていました。どこの家庭も節約できるところは節約して遊ぶ時は遊ぶという感じですかね。訪問移動中ふとガソリンスタンドを見てみると、どこのガソリンスタンドもレギュラー180円越え。車移動が必須である私たちにとってガソリン代の高騰はこの上無い恐怖です。

 

都会の訪問看護ステーションでは訪問に自転車を用いることが当たり前となっていますが、地方ではそうはいきません。近くであれば行けないこともないですが、汗だくの理学療法士が家に来たらどう思うでしょうか。私だったら嫌です(笑)

 

【政府には期待するな】と普段から自分に言い聞かせている私ですが、ガソリンは二重課税なのでもう少し安価で提供出来るはず。その点だけは政府に期待するしかありません。

 

Twitterにてスモールジムと全く同じ思想の持ち主を見つけました。

 

「フィットネスとメディカルの境を埋めたい」

 

この言葉をスモールジム以外で聞いたのは初めてです。この投稿をされた方は理学療法士であり、都内整形外科クリニックで働きつつ上記の思想を形にしようと行動していらっしゃる様です。

 

いよいよ理学療法士もこの大きな問題に気付き始めました。同じ思想を持つ同士であり仲間ではありますが、同じ企業で働いている訳では無い為、私達も負けないように行動し続けていかなくてはいけません。

 

今日契約した新規の利用者さん、関節リウマチの増悪あり手術歴も多い満身創痍な方でした。リハビリ依頼の目的は「これ以上の進行を予防したい」とのことで今週木曜日から介入開始となりました。確かにこれも【予防】ではありますが、この地点からいくら介入していても国の健康寿命延伸は叶いません。

 

ひとえに【予防】といっても色々あります。拘縮予防も予防ですし、廃用予防も予防です。しかし私たちが取り組むべき地点(予防)は【何も起こっていない状態からの予防】です。

 

何も起こっていない状態から予防に努めるからこそ健康寿命延伸を図ることができます。

 

予防医学は三段階に分類することが出来ます。一次予防は疾病を未然に防ぐ行為。二次予防は早期発見、早期治療。三次予防はリハビリテーションの三つです。私たちが介入すべきは当然一次予防です。

 

何も起こらない状態を作ることが一番の予防です。

 

物価高によりジムを解約する人が増えている中、一次予防の重要性を浸透させ、こんな時代でも【解約する理由が無い】と思わせるジムを作っていきましょう。