私は過去に公立病院で勤務していましたが、その時期と現職との間に1年程遺品整理の仕事をしていました。
知り合いが経営していたその会社は、北陸三県では圧倒的なシェア率を誇っている会社であり一日中依頼の電話が殺到しているような会社でした。【来た依頼は必ず遂行する】というのが当時の社長のモットーだった為、現場は常に大忙し。どう考えても不可能なぶっ込み案件もお客さんに頭を下げながら何とか乗り越えていました。
朝7時半頃から仕事が始まり、夜9時前後まで休憩なしで仕事でした。もちろん残業代は出ません。昭和ではこのような働き方が当たり前だったと聞きましたが、平成生まれ平成育ちの私は忍耐力が足りず、精神的にも肉体的にも疲弊しきっていました。
そこで転職を決意し、ご縁があって今の会社に勤めている訳ですが、営業活動や新商品開発等自分で仕事を作る側も経験させて貰えるようになってから強く思う事があります。
【忙しい事は最高の幸せ】
忙しい事、つまり仕事があるという事はとても幸せな事だということに気付かされました。0から1を作ることは本当に難しく、始めて数ヶ月は仕事が貰えないことに毎日焦っていました。
当時ただの作業員だった私は、あまりの仕事量に全てが嫌になっていました。しかし【嫌になるくらいの仕事量】それは会社の基盤を作ってきた人たちの多大なる功績であった訳です。もちろん従業員の扱い方や働かせすぎ問題等現在国が厳しく取り締まっている問題に関してはまた別の話です。
毎日のように新しい会社が設立されていますが、その裏では毎日相当な数が倒産しています。それくらい仕事があるという事は当たり前ではないという事。
仕事を作る難しさを知って初めてあの頃は幸せだったことに気付きました。
最近はスモールジムの仕事以外にも訪問リハビリ件数が増加しており、忙しいな(幸せ)と思えるようになってきました。理学療法士のような常に勉強が必要な仕事は、勉強時間が確保できなくなるとそれはそれで焦ります。ただ、仕事が無いよりは遥かに幸せです。
もっと仕事を増やし、私から溢れた仕事を他の理学療法士が拾ってくれる環境をいずれ作っていきたいと思っています。
やらなくては行けないことが山積みです。