南の小言

100年健康を作るPTの日常

簡単に参入できると思うべきではない

YouTube登録者350万人越えのダイエット系YouTuberが先日、骨盤調整を大きく謳ったセルフエクササイズ動画を上げていました。毎度の事、コメント欄は賞賛の嵐でしたが、治療家(理学療法士柔道整復師、整体師)達から逆に批判の嵐。ダイエット系YouTuberではよくある光景です。

 

資格が無くても誰でも情報発信や指導者になれる世の中は危険で溢れています。先日もパーソナルジムでの怪我件数が増加している記事が二度にわたってネットで話題になっていました。この記事は有名人も私見を展開していました。

 

スモールジムはメディカルとフィットネスの融合が特徴であり、入会される方もダイエット目的というよりは元々身体のどこかしらに痛みを抱えており、その疼痛の改善が目的という方が多いです。

 

つまり、一般的なパーソナルトレーニングジムよりも遥かにトレーニングによる疼痛増悪のリスクが高いという事です。

 

【ここでトレーニングしたら痛みが強くなりました】  

 

こう評価されてしまうリスクと常に隣り合わせということを肝に銘じる必要があります。

 

この点については覚悟どうこうな話ではなく、正しい知識を習得することが必須です。

 

参入ハードルが低いフィットネス業界。ですが、スモールジムの業態は簡単に参入できる内容ではありません。というよりは簡単にできると思って参入して欲しくないという気持ちもあります。それだけ【痛み】と向き合うことは簡単ではありません。ダイエットによる自己肯定感向上とは違い、疼痛改善はQOL向上に大きく繋がります。

 

自分のやっていることを誇りを持って、また、それに見合った成果をあげられる様に日々知識の習得に勤しむ必要があります。

 

一生勉強

 

これができる人はごく僅かな限られた人です。

 

ただ、人を救う仕事には必須です。

 

一日一日大切にしていきましょう。