南の小言

100年健康を作るPTの日常

【医者が正しい】を変える

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6/14日、15日とスモールジムLIFE STORY金沢武蔵店の助っ人として数レッスン参加してきました。

 

私が担当した会員さんの中に肩痛で整形外科クリニックに通院している方がおり、レッスン中に色々と話を聞かせて頂きました。数ヶ月病院に通っていらっしゃる様子ですが改善は全くないそうです。

 

「スモールジムでの運動の仕方が悪いから痛みが治らないと思いますか?」と質問されました。

 

病院での診断内容とリハビリの内容を聞くと、原因はジムではなく病院にある事がすぐに分かりました。

 

「肩の炎症」としか医者には言われていないらしく、リハビリもマッサージ中心。これじゃ治りませんね。動作、疼痛評価から肩峰下インピンジメントと上腕二頭筋長頭腱炎の疑いがあり、棘上筋が効いていないことでフォースカップル機構が破綻している状態でしたが、そのような説明も病院からは一切受けていません。伝えていないだけなのかそもそも分かっていないのか。

 

難しいことを伝えても一般の方には分かりにくいことは確かですが【肩の炎症】とだけ伝えるのは如何なものかと。

 

国民の医者への信頼は厚く、【医者が正しい】と思い込みます。しかし現実はそうではありません。勿論病院や医者にもよりますが、案外と適当な診断をつけているケースが度々発生します。

病院勤務時代は、医者がリハビリの介入できる診断名をつけて、後はアフターフォローも含めてリハビリスタッフに任せっきりということも良くありました。

 

その医者の信頼度が低下する分には全く構いませんが、今回の事例のように【医者は正しい】と思い込んでしまっていることにより、疑念の矛先がジムのトレーナーに来てしまうケースは良い迷惑にも程があります。

 

ただ、そういった事例は、トレーナーがより疾患や痛みへの知識を習得することで防げる場合があると思います。

 

医者のおかしな点に対して根拠を持って論破できれば【医者が正しい】という思い込みを減らしていけるかもしれません。

 

まずは学びを継続し、今回のような事例を無くしていきましょう。