南の小言

100年健康を作るPTの日常

高次脳機能障害

脳のイラスト🎨【フリー素材】|看護roo![カンゴルー]

 

先日、5/25の記事にも記載させて頂いた尊敬するCMさんから再び新規の訪問リハビリ依頼を頂きました。そして本日、本人様との顔合わせ及び契約を交わしました。

 

今回の依頼内容は高次脳機能障害に対するリハビリ、所謂脳血管リハです。デイサービスにて運動機会は確保できているものの、脳出血により生じた高次脳機能障害に対するリハビリは実施できていない為、その点をきゃんばすで補填していくという内容です。

 

6/18のスモールジム店長会議に出席させていただいた際にリハビリの分野について解説しました。その時にもチラッと触れた脳血管リハビリ。脳血管リハビリといってもそこからまた様々な分野に枝分かれします。現在その中の一つである片麻痺に対するリハビリを実施している利用者さんはいますが、高次脳機能障害に対するリハビリは久々なので緊張します。

 

甲乙をつけるべき話ではないと思いますが、敢えてつけるのであれば私自身整形外科疾患の何倍も脳血管障害に対するリハビリが難しいと思っています。なぜなら対象が【骨や筋、関節ではなく脳であるから】です。

 

脳は非常に繊細で再発のリスクが非常に高いです。リハビリ中に再発症状が出現することも大いにあり得ます。病院勤務の場合では、医師の指示やMRI、CT画像の推移を適宜確認できるので比較的安心してリハビリを進めることが出来ますが、訪問リハビリではそういったことは難しく、常にリスクと隣り合わせとなります。

 

そこで大切なことは【予後予測とリスク管理】です。

 

もちろん脳血管リハビリ以外でもこの二つは重要ですが、必ずしも回復の一途を辿る訳では無い脳血管リハビリではより重要となってきます。

 

細かな変化にも柔軟に対応し、最大限リスク管理を実施していかなくてはなりません。

 

今後益々高齢者が増加する中で、ジムに通う高齢者も増加していきます。

 

中には脳血管障害の既往が存在する方も入会される機会もあるでしょう。

 

そういった方にももちろん【予後予測とリスク管理】を徹底していく必要があります。

 

何十年前の脳梗塞が再発するなんてこともざらにあるのが脳血管障害です。

 

罹患歴の有無も重要な指標となる為、ご高齢の方の入会に当たっては特に注意深く問診していくと良いと思います。

 

小さな変化を大切にすることで、そういった脳血管障害の早期発見にも繋がるかもしれません。

 

覚えることは膨大です。私も今日から脳血管リハビリを勉強しなおします。