南の小言

100年健康を作るPTの日常

精神障害の方たちとのOFF

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今日は提携グループホームの入居者さんが企画した行事のお手伝いに行ってきました。内容はイワナ釣り。ほとんどの参加者が初対面でしたが、現場がグループホームから片道約1時間程要する山奥にあったこともあり、道中で十分なコミュニケーションをとることが出来ました。

 

精神障害に特化したグループホームであり入居者さんは皆なにかしらの精神障害を持っています。

障害やその程度によって症状は大きく異なりますが、一般的に症状が出ていない時は健常者と特に変わりなくコミュニケーションをとることが出来ます。

 

ただ私たちは彼らに対し、健常者同様の付き合い方をして良い訳ではなく、その障害に応じた接し方が必要です。それは差別では無く、精神障害を持っている人が段階的に一般社会に復帰する際に適切なステップを踏む為の対策です。

 

障害によっては同情では無く督励の方が良い場合もありますし、その人のキャラクターと障害の程度で適宜関わり方を変えていく必要があります。

 

話を聞いてあげる事や同情してあげる事は誰にでも出来ます。ただ、障害の内容を理解し、予後予測を立てた上で適切な対策を講じる事ができる人は、多く関わってきた人とその分野の勉強をしてきた人だけです。PTも国家試験対策としてある程度は学生時代に勉強しますが、どちらかというとOTが精神分野を得意としており、PTは精神障害患者に訪問リハビリを実施する事はできません。しかし、私自身昔から精神面に問題を抱えていたことから心理学に興味があり、精神分野の勉強を好き好んで実施してきました。

 

今回はその知識の再確認やブラッシュアップを行う良い機会となりました。

 

昨今のストレス社会化は、精神障害患者を急増させています。そんな彼らの一般社会復帰を支援する取り組みも増加しています。その為、今後は病院や施設のみならず、習い事の場やジムの場にも通う人が増えてくると思います。

 

そんな時、知識のないまま接し続け、関わり方を間違えてしまうと本人にとって大きな精神的ダメージとなります。

 

必須とまではいかないかもしれませんが、ジムのトレーナーも今後は状況に応じて精神障害の勉強も必要になってくるかもしれません。

 

どんな方が来られても、適切な対応ができる事が望ましい。これは当たり前のことです。ただ、精神障害の方に対して最初から上手く対応できる人はいないでしょう。何人か対応し、勉強して知識を加えることで初めて【少し】対応できるようになります。

 

ジムのトレーナーも無縁とは思わず、いつでも待ってますスタンスで構えられると良いと思います。