南の小言

100年健康を作るPTの日常

目先の利益に目が眩む

情報商材暴露レビューサイト | 悪徳詐欺撲滅委員会

 

9/21 全国で障害者施設などを展開している東京の福祉事業会社が、愛知県内の障害者向けグループホームで利用者から食事費用を過大に徴収したという事件の記事が掲載されました。実際の食材費は月8,000円程度であったにも関わらず、約2万4,000円徴収していたそうです。非常に腹立たしい話ではありますが、こういった事例は少なくないと思います。

 

障害者や高齢者(特に認知症患者)は自分が受けているサービスが適切であるか、又は金額から鑑みて妥当性が高いかどうかの判断がつきません。その為、正邪を訴えることは少なく、業者の悪行に声を上げることが出来ません。それに漬け込んで、本来すべき事を実施していない施設や過大請求を行っている施設も多くなっていると聞きます。

 

これは世間の注目を集めたビッグモーターの事件とやっていることは特に変わりません。被害額や規模の差はあるかもしれませんが、見えない所で悪行を働いている点に関しては同罪です。恐らくどの業界でもこういった悪行を働いている企業は存在するでしょう。しかし、医療や福祉のような対人間の業種は信頼が命です。こういった極少数の悪行が業界全体に悪影響を及ぼします。長い年月をかけて培ってきた信頼も小さな綻びから簡単に崩れてしまいます。そして再度信頼を得ることは簡単では並大抵のことではありません。ただでさえ、様々な問題が示唆されている医療福祉業界。業界全体で信頼の獲得に取り組んでいる最中、水を差すようなことは辞めて頂きたいものです。

 

そして私たちは、目の前の仕事ひとつひとつに全力投球するしかありません。目先の利益に囚われず、更に先を見据えて信頼を得ていく必要があります。

 

欲深い人間にならないよう気を付けなくてはいけません。