南の小言

100年健康を作るPTの日常

実技練習も大切

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先日、呼吸と運動療法の相関性や重要性についての勉強会に参加してきました。整形外科医の視点、呼吸専門のアスレティックトレーナーの視点、ピラティストレーナーの視点等様々な専門的視点から見る【呼吸】を学ぶ事ができ、更に知識を深める事ができました。

 

私も兼ねてから呼吸の重要性を発信している立場でもある為、定期的な知識のブラッシュアップを大切にしています。呼吸に限らずですが、PTの分野は日々研究が進んでおり、過去の知識が否定されることもしばしばありますし、古い知識を発信する訳にはいきません。

 

ここで難しい事は、PTの仕事は学校のテスト勉強のように知識や公式を理解するだけは成果をあげる事はできないという事。

 

運動療法徒手療法は何度も何度も練習しなければ身に付きません。病院ではPTが属する場所をリハビリテーション部と呼ぶところもありますが、大きな総合病院では医療技術部と呼ぶところが多いです。つまりPTは技術職なのです。

 

呼吸には横隔膜の動きが大切だという事は、呼吸について勉強している人であれば誰しもが分かることです。しかし、仮に呼吸評価により横隔膜の可動域に制限を認めたとします。そこで横隔膜の可動域をだす運動療法徒手療法が行えない人はなんの価値もありません。ただ問題点を明らかにしただけの人です。

 

問題点を明らかにし、プログラムの立案を行い、そして治療する。この流れを正確に作るには高い技術が必要です。

 

まずは知識が無いと始まりませんが、実技のトレーニングも忘れてはいけません。

 

治す事や機能改善を図る事だけがPTではありませんが、呼吸にまつわる運動療法徒手療法は必ず必要となる技術でもある為、習得を目指す必要があります。

 

PTもトレーナーも呼吸を蔑ろにせず、知識も実技も突き詰めていきましょう。