昨日から5月がスタート。昨日は肌寒い一日でしたが今日は一転。エアコンが必要なくらい暖かい晴天でした。そんな今日は久しぶりに嬉しい出来事がありました。
5月より週1回の訪問リハビリをスタートした利用者さん。脳梗塞によりほぼ全介助状態で在宅生活を送っており、奥様の介護負担軽減目的で訪問リハビリが導入されました。
初回訪問時、奥様が本人の腰部を両手で持ち、とにかく力ずくでトイレまで移動させていました。まさに全介助といった状態でした。
介入前から奥様の悲痛な思いを聞いていましたが、実際に本人の動作を見るとあまりの介助量の大きさに正直困惑しました。この状態で在宅生活を送ることができていることに驚きを隠せませんでした。
しかし、初回の訪問リハビリ実施後は軽度腋窩支持にて歩行が可能となりました。本人の歩いている姿を見て奥様が私にこう言いました。
「あんなに介助が必要な状態だったのに、いきなりこんなに歩けるようになるとは思っていませんでした。流石プロですね。正直最近は介護負担が大きすぎてもう施設に入れるしかないと思っていました。でも、今日の様子を見たらまだ家で生活出来る自信が湧きました。これからも宜しくお願いします。」
もちろん40分のリハビリで筋肉が付いた訳ではありません。段階的、部分的なリハビリで身体の使い方をフィードバックしただけです。
それでも十分効果を出すことが出来ました。
本人の機能回復はもちろん、主介護者の精神的苦痛も緩和することが出来た気がしました。
これぞ訪問リハビリ。病院リハビリとの違いはまさにここです。
喜びの声を頂き、私自身も幸せを感じた一日でした。