南の小言

100年健康を作るPTの日常

高齢者も3割払う時代

今朝病院に行ったところ、現在全国的に流行しているA型インフルエンザでした。新型コロナウイルスもそうですが、流行にしっかり乗るタイプです。

 

政府は5日、少子化対策の財源確保に必要な社会保障制度の改革工程の素案をまとめました。あくまで検討段階(岸田政権は基本検討)ではありますが、2024年〜2028年のうちに介護保険下で1割負担だった人も、2割若しくは3割負担に引き上げられる可能性が出てきました。

 

訪問リハビリは1割負担の場合40分で約600円弱です。これが2割負担以上になると1,000円を超えてきます。つまり負担額が引き上げられると、訪問リハビリを受けることを躊躇う人が増加する恐れがあります。利用者の獲得がより一層難しくなるかもしれません。腕のある人が生き残り、それ以外は落ちていく時代が訪れそうです。こんな状態でPTの給料なんて上がるはずがありませんよね。

 

今は大きな需要を持つ在宅医療界隈も、10年後にはどうなっているのかわかりません。今より栄えるようなことは無いでしょう。10年後は高齢者へのサービス業界より、健康や予防に関わるサービス業界の方がマーケットが大きくなることは火を見るより明らかです。

 

自己研鑽が大切であることは当然ですが、そんなことよりも自己研鑽の先に何があるのかを前もって予測しておくことが重要です。努力して得たものを活かす場所が、将来なくなっているかもしれません。

 

どうせ努力するなら10年後20年後も行き続ける(可能性の高い)ものに向けましょう。