南の小言

100年健康を作るPTの日常

9割は税金

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大阪の方で一般宅に投函されたこれらのチラシ。

この件に関して議論が繰り広げられています。保険を介して訪問マッサージを利用すれば1回数百円で利用できるというもの。一割負担であれば1回たったの約400円。しかし残りの9割は国民から集めた税金です。マッサージは完全に娯楽だと思っている私も、訪問マッサージに税金が使われることはいかがなものかと思います。ただ、PTの実施する訪問リハビリも、依頼内容によってはマッサージ中心になってしまう事もあるのが実際のところ。

 

医療費削減を掲げていくには、無駄を削減していかなくてはなりません。マッサージは自費で行うべきというのが私の考えです。現役世代が納めている社会保険料が高齢者のマッサージに利用されていると考えると、良く思わない人は多いでしょう。

 

そんな中、現役世代の社会保険料負担減を図るために政府が打ち出した施策は【医療従事者の人件費削減】です。

 

なぜその方向に話が進むのか。

 

スモールジム会長の遠藤さんのブログにもこう記載されていました。

 

【コストを削減しても売上は1円も増えない】

 

今回の件もこれと同じことが言えます。

今回の問題点は医療従事者の人件費が高いことではなく、無駄な治療や入院、マッサージ等で多額の税金が利用されていることです。

 

医療従事者の人件費を削減しても何も変わりません。医療従事者の不満が集中するだけです。

 

異次元の少子化対策を謳いながらも高齢者に有利な施策を打ち出し続ける政府には唖然とします。

選挙のためでしょうね。

 

とは言っても、色々と決定した後に裏で文句を言っても始まりません。負け犬の遠吠えと言われても仕方ないでしょう。常に最悪のケースに備え、次なる策を持たなくてはいけません。

 

訪問リハビリも大切ですが、いつそのサービスや私たちの診療報酬にメスをいられても大丈夫なように、訪問看護事業とスモールジムの2足のわらじでやっていかなくてはいけません。

 

そして両方を正しく進めていくことが、医療費削減や健康寿命延伸に繋がると思っています。