南の小言

100年健康を作るPTの日常

PT=マッサージではない

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今日は三連休明けの平日でした。私は連休という訳ではありませんでしたが、何と無くバタバタしてまして、やろうと思ってた仕事が全くできず後悔しています。時間の配分は難しいなと感じる今日この頃です。

 

健康寿命延伸を図り医療費削減を目指す】という考え方は徐々に広まっており、X(旧Twitter)でもそういった内容の投稿が増えています。兼ねてよりお伝えしているように、医療費削減の為にPT数やリハビリ数を減らそうという考え方を唱える人も増えています。

 

私は【健康寿命延伸を図り医療費削減を目指す】

立場でありながらも【医療費でリハビリを実施している】立場でもあります。捉え方によっては真逆な事をしていると感じる人もいるかもしれません。訪問件数が増えれば増えるほど、私たちに関与する税金が増える訳ですから、そう思われるのも仕方ありません。しかし、私の考えは違います。

 

確かに税金が用いられているかもしれませんが、リハビリは必要です。是正すべきは【無駄なリハビリ】です。私が思う【無駄なリハビリ】とは、評価も何もせずただマッサージを続けるリハビリです。病院や施設に勤務しているPTには、上記のような人がたくさんいます。そのような人たちが一定数存在することにより【PTはマッサージをする人】と思っている人がたくさんいる訳です。

 

PT=マッサージと思っている人がたくさんいるうちはPTの価値は上がらないでしょう。それはマッサージを否定している訳では無く、PTの価値の出しどころはマッサージではないからです。ただ、マッサージを永遠続けるPTが多いのが現状。元々マッサージは自費で行う事が主流である為、そこに税金が用いられると考えると異議を唱える人がいてもおかしくありません。

 

Xにこんな投稿がありました。

「リハビリは保険適用だから受ける人は多いけど、自費になったら誰も使いません。リハビリの価値は所詮その程度なのです。その程度のものに税金を投下しないで欲しい。やるなら自費でやってください」

 

この意見はおかしいです。

マッサージは元々自費で行う事が主流なので一回4,000円でもお客さんは来ます。ですが、リハビリはそもそも保険適用(一回数100円の自己負担)が当たり前だったので、仮に自費で同じ4,000円となると高価に感じて手が出しにくくなります。これは、マッサージとリハビリのそもそものスタート基準が違うために自費のリハビリが広まりにくいだけであり、リハビリの価値が数100円という訳ではありません。

 

ただ、リハビリの価値を高める取り組みをしていかなくてはいつまでもこのような意見を持っている人が増える一方でしょう。

 

となると時間いっぱい適当にマッサージをするPTは是正していくべきです。

 

PTの価値を高めていくため、活躍する場を広げる事と無駄なリハビリを減少させる事が必要です。

 

PT増えすぎ問題とPTの知識が世の中に足りてない問題という相反する様な問題の解決を目指していかなくてはいけません。