南の小言

100年健康を作るPTの日常

今後のPTは医療制度に頼ると詰む

【今後のPTは医療制度に頼ると詰む】

 

昨日、現役世代の社会保険料負担減を図る為に医療従事者の賃料を下げるという話があったことをブログに記しました。PTの給料がここ20年間で上昇していないことはこちらのブログで何度も記していますが、保険料は増大に伴い天引きされる額が増えている為、実質上昇どころか手取り額が減少してます。

 

しかしPTの給料が上昇しないことには理由があります。

①診療報酬に準じている為、企業や個人での価格設定が出来ない(しかも安価)

②保険下でのリハビリは一週間に108単位まで(1単位20分)と設定されており、それを超えて実施することが出来ない

③一年目の新米PTが実施しようが20年目の主任PTが実施しようが、患者さんから請求できる額は同じ

 

この3つがPTの給料が上昇しない大きな理由だと考えています。毎年、昇給させるメリットが企業側にはありません。

 

単純に計算して、毎週制度内ギリギリまでリハビリを実施したとしても、諸々引いて年収1000万円に達することは不可能です。1000万円どころか400~500万円程度で終了する人が大半。

 

そして今後、理学療法の診療報酬が上がることは無いでしょう。

 

その為、今後のPTは医療制度に頼ると確実に詰みます。

 

今後もPTとして働いていきたい場合は、制度外で資格や知識を活かしていく必要があります。制度外では、資格が無くても多少の知識とマーケティング戦略インフルエンサーに昇り詰めている人もたくさんいます。寝ていても患者さんが来る病院とは違い、制度外では自分を売っていかなくてはいけません。

 

ここでは何度もお伝えしていますが、今後は更にPTの二極化が進みます。

 

給料が上がらずひもじい生活を強いられるPTと制度に縛られず活躍の場を広げ、伴った対価を得るPT。

 

明らかに後者の方が社会貢献度も高いです。

 

現在病院に勤めている若いPTの皆さん。あなた方の目指す場所はどこですか?

 

社会貢献度の高い道を選び、日本人の平均年収以下の生活から脱却しましょう。