本日はバスケットボールの県民大会がありました。私が現在住んでいるのは金沢ですが、地元である町の代表として参加してきました。体育館は平気で35℃を超え、環境としては最悪。バレーや卓球等ほとんどのスポーツが熱中症警報により中止となった今大会、バスケットボールは満を持して開催されました。そうなると懸念されるのが体調不良者や怪我人が続出すること。そんな矢先、今回私の対戦相手であった学生時代の先輩(理学療法士)が試合中に肉離れを起こしました。
コートから捌けていく姿からすぐに肉離れと分かりました。
試合後本人の元に行き、見解と対処方法を尋ねました。すると流石は理学療法士。既にプランが出来上がっていました。
身体の専門家である理学療法士もスポーツで怪我をすることはあります。ただ、その先で力を発揮できる所が良いところです。もちろんチームメイトが怪我をしてもサポート出来ますし、動きを見て状態の評価を行うことも出来ます。
その点で言えば下手なお医者さんよりも余程勝ある存在だと思います。医者に太刀打ちすることは出来ませんし尊敬の念が強いですが、長く医療現場に携わっていると、医者によっての差が大きく【粗】が目立ちます。人によって差があることはどの業界においても当たり前に蔓延る問題だとは思いますが、中でも医者の個人差は非常に大きく感じます。
痛い→画像上問題が無い→湿布→(理学療法士に丸投げ)
このマインドの整形外科医がまだ沢山いることに驚きます。それが最善の治療策として捉えているのか単なる怠慢なのかは分かりません。ただ、それが間違っていることは分かります。
患者自身が湿布を貰いに通院しているのも事実です。湿布は薬局で買うと高価ですが、病院で処方を依頼すれば医療保険の恩恵を受けることが出来るので安価に手に入れることが出来ます(1〜3割負担)。病院としても湿布を処方すれば儲かりますしウィンウィンです。そんな状態が続き、現在医療費削減に国が少しずつ動き始めている為、病院が処方できる湿布数も1回70枚→63枚と減少しました。
どの患者さんに尋ねても「湿布は気休めや」と答えます。つまり湿布自体に除痛効果はあまり期待しておらず、あくまで【精神安定剤】的な立ち位置で使用している訳です。
となると病院としてもラッキーです。痛みの根本を解決する事の出来ない湿布を大量に処方すれば病院が儲かり、患者も大幅な改善を求めている訳では無い為リピーターとなります。
私はこのサイクルが非常に不満です。
私の利用者さんの家にももれなく大量の湿布がありますし、私が過去に遺品整理の仕事をしていた時に、ご高齢の方が住んでいた家からは数え切れないくらいの湿布が必ずでてきていました。必ずです。
【精神安定剤】としての効果が大きいのであれば無駄とは言い難いのかもしれません。しかしそこに投下されているものは税金です。
湿布よりもジムでの運動やリハビリ等根本的な改善を図れる場所が好まれる時代を作っていかなくては行けません。
ただそこには大きな壁があります。
湿布は貼るだけ。運動は努力が必要。
受け身大好き日本人に努力による根本的改善の優位性はなかなかヒットしません。
ではどう広めていくか。
スモールジムのような【健康寿命に特化したジム】でまずは発信していくしかありません。
スモールジムを通して、世のマインドを【受け身】→【自発的】に変えていかなくては行けません。
大きな大きな課題ですが、健康寿命に注力して行くのであれば、そういった現在一般的とされている考え方の錯誤を取り除いて行く必要があります。
どんどん私たちから発信していきましょう。