南の小言

100年健康を作るPTの日常

敢えてのマイナス改変

あなたは「雪」の奥深さを知っていますか この蘊蓄100章は意外に役に立つ | 蘊蓄の箪笥 100章 | 東洋経済オンライン

 

北陸の雪はやっぱり凄い。石川県輪島市では全国ニュースで取り上げられるほど雪が積もりました。こんな日は予定通り訪問するだけで利用者さんから感謝されます。私たちは当たり前のことをしているだけですが、「ありがとう」と言われるだけでこちらも気分が上がります。雪に負けずテンションを上げて働いていきたいものです。

 

8月から訪問リハビリを開始した利用者さん。1回60分の週2回で開始しましたが、今週から1回40分の週3回に変更されました。介入回数は増加しましたが、総単位数は不変なので収益は変わりません。つまり、訪問の手間が1回増えることを考えると会社としてはマイナスの変更となります。しかしこの変更は、私から本人や家族、CMさんに要望したものです。

 

なぜマイナスとなる要望をしたのか。

 

1番の目的は、着々と進行している認知機能低下を少しでも予防するためです。

 

彼女は日中は基本的に1人で生活しており、リハビリ以外の時間は椅子に座っているだけの生活をしています。リハビリ以外の時間の使い方への指導や自主トレーニング等の実施を促しましたがなかなか定着せず。これ以上の認知機能低下を懸念している御家族様の意見を汲み取り、こちらから提案しました。

 

目先の利益に囚われず、少しでも利用者さんのためになる環境を整えたいという思いからこの変更を思いつきましたが、弊社の管理者は二つ返事で了承してくださいました。

売り上げや利益を大切にしなくてはいけない管理者という立場でありながら、会社にとってマイナスになる変更も「利用者さんのためになるなら」と快く了承してくれる。相変わらず人間の鑑です。

 

 

その利用者さんの娘さんが本日リハビリを見学され、その中でこんなことを話されました。

 

「8月から約5ヶ月間南さんには本当に感謝しています。あの時南さんにリハビリをお願いしていなかったらと考えるだけでゾッとします」

 

なんて嬉しい言葉でしょうか。

 

利用者さん本人から感謝されることももちろん嬉しいことですが、御家族さんから感謝されることも大変喜ばしいことです。

 

これからも少しでも利用者さんや御家族さんが安心して自宅で暮らすことができる環境を作っていきたいです。