南の小言

100年健康を作るPTの日常

家族のような存在に

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今日からALS(筋萎縮性側索硬化症)患者さんの訪問リハビリが開始されました。ALSは10万人に1人と言われている指定難病です。ゆっくりと状態が悪くなる進行性病変であり、リハビリは機能維持や痙縮の軽減等がメインとなる為、大幅な機能改善は見込めません。

 

今回の利用者さんは言葉を発することが出来ないため、文字盤と瞬きで会話します。痛みも表情や瞬きを見て確認します。

 

人工呼吸器や胃瘻を始め沢山の管が付いており、抜管してしまうと即救急車。ルート管理やポジショニング等のリスク管理が非常に重要となります。

 

すぐ近くに医者や看護師がいる病院とは違い、自分たちで解決させる必要がある訪問リハビリには、相当な責任が伴う事を実感しました。生半可な知識で望むと本当に危険です。

 

本日初回介入でしたが、伸展しきっていた膝関節がリハビリ後には30℃程度屈曲することができるようになり、御家族さんにもリハビリの効果を実感して頂けました。

 

今日は看護師と奥様の協力を経て無事に終えることが出来ましたが、来週からはPT2人で介入します。

 

しっかりとやるべき事をこなし、利用者さんにとって第2の家族のような存在になれたらと思います。