南の小言

100年健康を作るPTの日常

母校で利用者さんが講師を務めました!

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今日は私と恩師とで介入している利用者さんが、私の母校で講師を務めるということでお手伝いに行ってきました。

 

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彼らは専門学校金沢リハビリテーションアカデミー理学療法学科の1年生です。教科書ではなく実際に障害を持った方と話すことが出来るこの機会は、学生たちにとって非常に有意義な時間だったと思います。まだ入学して半年程しか経過していない1年生にとっては難しい内容だったかもしれませんが、これから勉強する際にもイメージが湧きやすくなると思います。

 

学生たちと一緒に食堂で弁当を食べていると、どこか懐かしい気持ちになりました。先日のブログにも記した通り、私は1年生の今頃の時点で既に希望を失っていました。担任の教員とも仲が良くなく、相談出来る教員がいませんでした。しかし、学生会という組織に加入した事で当時学生会の担当教員であった恩師と関わることが増え、今では何でも相談出来る仲になりました。そして今も色々な経験をさせて頂いています。つくづく私は人に恵まれていると感じます。

 

恩師が学生たちから愛されていることが、学生たちとの会話や表情からしみじみと伝わってきました。文字通り【出来る人】であるにもかかわらず、常に物腰が低く飾らない姿勢はまさに人間の鑑。なんの力も無くずっしりと椅子に座っているような昭和の上司とは大違いです。

 

そんな恩師の姿や凛々しい利用者さんの姿を見ることができ、私にとっても有意義な時間となりました。

 

帰り際、1人の学生さんにこんな事を聞かれました。

 

「訪問って楽しいですか?」

 

私は食い気味で答えました。

 

「めっちゃ楽しいです。是非訪問の世界に」

 

恐らくPTを目指す人の中で「訪問リハビリをしたい」という強い思いを持っている人はゼロに等しいでしょう。私の経験上見たことがありません。

 

しかし、病院でリハビリをしていると在宅生活に目を向ける方が重要だということに気が付きます。

 

リスクや責任を鑑みると、1年目から訪問リハビリを始めることは流石にハードルが高いことですが、早いうちから興味を持って貰えたらと思います。

 

予防も大切、院内リハビリも大切、在宅リハビリも大切です。

 

もっと多くの選択肢を持って学生たちには頑張って欲しいと感じます。