南の小言

100年健康を作るPTの日常

常にリスクと隣り合わせ

昨日14時半頃、能登地方を震源とした大きな地震が発生しました。震度6強の大きな地震珠洲市を中心に多大なる被害を被りました。本日17時時点で1人が死亡し33人が怪我をしたそうです。

 

私はちょうどその時、訪問リハビリの最中でした。安定して歩く事が困難であるご高齢の利用者さんに対して歩行練習を行なっている最中に地震は起きました。

 

私が訪問リハビリを行っていた金沢市は震度4であり、私自身立っていられないほどの揺れではありませんでしたが、足腰が弱化しているご高齢の方からすると倒れてもおかしくないような揺れだったと思います。

 

私はいち早く利用者さんを安全な場所へ移動させ、安否状況を管理者へ報告しました。

 

この出来事は、リスク管理の重要性について改めて考える大きな機会になりました。

 

今後もこのような状況がまた起こる可能性もありますし、自然災害以外にも利用者の急変や転倒の可能性も考えられます。

 

高齢の方への訪問が中心となる私たちは、リスク管理というのを徹底していく必要があります。

 

リスク管理というのは医療人にとっては当たり前の事ですが、案外と蔑ろにされている印象があります。特にリハビリスタッフは、転倒リスクの管理は注意深く行っているケースは多いですが、急変へのリスク管理はあまり実施できていないと思います。病院でのリハビリであれば、すぐ近くにドクターや看護師がいるため早期に対応出来ることが多いですが、訪問リハビリは常に利用者さんと1対1の関係にある為、何かあった場合の対応はリハビリスタッフ自身が実施しなくてはいけません。

 

リハビリスタッフも急変対応の知識最低限習得する必要があると今回の件で強く感じました。

 

地震のような自然災害や急変等の不足の事態にも臨機応変に対応できるようにリスク管理を徹底していきたいと思います。

 

従業員が増加しているステーションでは、スタッフ個人個人の差が出てしまいがちなので、尚更従業員教育を徹底していく必要があると感じました。