南の小言

100年健康を作るPTの日常

制度の壁によって阻害される幸せ

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【制度の壁によって阻害される幸せ】

 

今日もまた、制度(ルール)の壁により必要なサービスを受けられないという事例が発生しました。

 

施設入所中の方、既に主治医から訪問看護と訪問リハビリの指示書を頂いていた為、利用者さんとの顔合わせを兼ねて施設に出向きました。そこで施設のCMさんが出会い頭にこう話されました。

 

「協議の結果、訪問看護は認めますが訪問リハビリは認められないことになりました」

 

一瞬頭にハテナがたくさん浮かびました。

 

この施設入居者に訪問リハビリで介入することは法律上は可能です。介護保険下だと看護とリハビリで保険の扱いが違う為、もしかすると看護だけ許させる場合もあるのかもしれません。しかし今回は医療保険下。扱いは看護もリハビリも同じなのでどちらかだけ許されるということは謎でしかありません。リハビリは看護より下とでも言いたいのでしょうか。色々質問してみましたが、回答はどれもチグハグ。全く納得できませんでした。深く言及しすぎるときゃんばすの価値も下がるので早々に身を引きましたが、やるせない気持ちになりました。

 

売上を他社に取られないことを目的に外部サービスを遮断している施設は多々ありますが、このような事例は初めてです。そもそも外部サービスを遮断することで、本来受けるべきサービスを受けられない人が続出しているという現状もあります。もちろん経営陣の考えもあるとは思いますが、サービス体制が整っていないのであれば、外部サービスを積極的に取り入れるべきというのが私の考えです。

 

本来あるはずだった仕事が無くなった事もそうですが、その対象者が幸せになる可能性を施設側が奪っていることに最早怒りを覚えます。そんな邪なルールは是正すべきです。

 

腑に落ちない結末に気分を害した南の戯言でした。