南の小言

100年健康を作るPTの日常

(ほぼ)100歳に学ぶ

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私の担当している人の中に、もうすぐ100歳を迎えるthe健康ともいえるほど元気な人生を歩んできた利用者さんがいます。大きな怪我もしたことなく、大きな病気もありません。

 

そんな彼女に健康の秘訣を聞いてみました。すると【運動】と【病院に行かないこと】の2つを挙げました。

 

深く掘り下げて聞いてみると、【運動】といっても特に激しくスポーツに打ち込んできたわけではなく簡単にできるような運動を継続してきたようです。【病院に行かないこと】は決して風邪を引かない元気な体というわけではなく、風邪を引いても時間をかけて自然治癒に運んでいたようです。その為、現在も薬はほとんど飲んでいません。

そして更に話を聞いていると、庭の手入れが【趣味(生きがい)】であり、その為に体を動かしていると言っても過言では無いそうです。

 

要約すると【適度な運動を継続すること】【薬に頼らないこと】【生きがいを見つけること】この3つが健康を作るということです。これに関してはとにかく納得しました。

 

上記の3つを重要視するかどうかで寿命に変化はないかもしれません。しかし確実に健康寿命に変化は出ます。病気の早期発見は大切ですが、私の経験からしても事あるごとに病院に通っている人の方が健康寿命が短い気がします。人生の後半は病気漬けになっています。

 

 

適度な運動の適度とはどの程度なのか?数字化はできません。薬は絶対に飲んではいけないか?時には必要な場合もあります。生きがいは必ず必要か?無くても元気な人はいます。

 

あくまで健康寿命延伸の可能性を高める行動指針でしかありません。しかしどれもさほど難しくは無いことである為、意識しない理由はありません。

 

たくさんの高齢者とその方々の人生を聞いていると見えてくるものがあります。健康に必要なものや阻害するもの、教科書だけでは学べないものが学べて面白いです。