南の小言

100年健康を作るPTの日常

健康寿命

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健康寿命に特化したジム】

 

社会保険料問題や医療費問題が世の中に蔓延る中、健康寿命の延伸が必須であり大きな課題となっています。

 

ダイエットや筋肉量は数字や見た目を追う事で本人に達成感を味わってもらう事ができますが、健康寿命については、長期的介入が必須であり尚且つ視覚的評価を実施しにくいものです。その為、非常にエビデンスを出しにくい印象です。

 

エビデンスを出しにくいものに対して、いかに長期的に利用したくなるような価値を見出してもらうか、この点について先日スモールジムアルプラザ金沢店のトレーナー達と議論しました。

 

私自身やはり重要となるのは【カルテ】だと思います。

6/21【カルテが大切】という記事を書かせて頂きました。私がお世話になっている教員の方とも議論しましたが、健康寿命に特化と謳う際にはカルテは必須だと考えています。数字上の評価のみならずあらゆる所見やその経過を記録するカルテ。

 

痛い目を見て気付くというのが一般的な思考です。腰痛を経験して初めて運動の重要性に気付いたり、糖尿病になって初めて健康に気を使うようになったり。ただ、このマインドではいつまでも健康寿命は延びません。予防というものはもっともっと手前から必要な要素。早すぎることはないですが、遅すぎることが大半です。

 

そこでカルテにあらゆる記録を残し、会員様に適宜フィードバックを行うことが重要だと思っています。本人の満足度向上はもちろんですが、長期的な目線を持ってもらうための題材として用いる事で、ダイエット目的で入会された方のマインドも健康寿命に向ける事が可能だと思います。

 

健康な人ほど健康寿命を意識する必要があるのです。

 

人生の中で怪我や病気に侵された経験が多い人程最終的な寿命や健康寿命が長い事がわかっています。逆に高齢になるまで比較的元気だった人ほど一つの疾患で寝たきりになったり亡くなったりする事が多いです。

 

それはなぜか。なぜ前者はなぜ長生きするのか。

 

先程お伝えしたように、痛い目を見て健康に気を使う事の重要性に気付いたからです。

 

この結果がわかっている以上は、元気な人にこそこのマインドを浸透させる事が重要です。

 

ただそれが簡単ではないのが現実。

 

長期的な目標に対して継続的に取り組める人はほんの一握り。ましてや健康な人は気付かない問題。

 

課題は山積みですが、この問題が解決できればとんでもないくらいの社会貢献ができます。

 

日々の多忙な業務によりカルテを書く時間が無いという声も頂きました。

 

考えなくてはいけない点だらけですが、一歩ずつ解決には近付いていると思います。

 

同じ意志を持ったチームとしてこの巨大な問題に立ち向かっていきたいですね。