南の小言

100年健康を作るPTの日常

規模がでかすぎる試み

海洋中行驶的一艘轮船图片_科学技术_高清素材-图行天下素材网

 

Twitterにて、3度見してしまうようなプロジェクトがローンチされていました。

 

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【自立支援リハビリサービスで行く世界一周クルーズ「乗るときは車いす→降りるときは自分の足で」】

 

こちらは全国でデイサービスを運営している株式会社ポラリスという企業が始めたサービスです。3ヶ月間で世界一周クルーズを楽しみながら自立に向けたリハビリを行うという異色の組み合わせのサービス。リハビリという観点でここまで大規模な取り組みは初ではないでしょうか。

 

金額はリハビリに約200万円+旅行代金231万円~266万円=約430~460万円弱

 

もはや庶民の私には安いのか高いのか分かりません。完全に富裕層向け商品です。

 

しかも、TUGで改善が認められなければ返金という自信。三ヶ月みっちりリハビリを行えば大概の人はTUGが改善される為、何かしらの疾患の併発により不動状態とならなければ恐らく返金することにはならないと思いますが、なかなかに大胆かつ面白いプロジェクトだと思います。

 

リハビリの内容は【マシントレーニング】がメインの様子です。株式会社ポラリスのHPや求人を拝見しましたが、基本的に徒手療法はプログラムに組み込んでおらず、あくまでマシントレーニングがメイン。求人も、リハビリスタッフは柔道整復師鍼灸師あん摩マッサージ指圧師のみ。歩行レベル向上に特化したマシンを数多くそろえているようで、その点に大きな自信を感じます。

 

他社には真似できない非常に面白い取り組みだと思います。

 

【娯楽】であるクルーズと【努力】の伴うリハビリ、受け身と自発という相反する2つを求める富裕層は果たして存在するのか。厚利寡売である事が予想されるこのサービスの損益分岐点はどこなのか。気になる点がたくさんあります。

 

このプロジェクトの行末が気になります。

 

世の中には、はなから万人受けを狙っていない特殊なサービスもたくさんあり、見ていると非常に面白いですし勉強になります。

 

物事を多角的に捉える視点はビジネスのみならずどのような局面でも重要になります。

 

やるかやらないかは別にして、様々な角度から物事を考える力を養っていかなくてはいけません。

 

【創造】は楽しいです。