南の小言

100年健康を作るPTの日常

珍しいケース

今日で五月も半分終了します。一年の中で一二を争う過ごしやすい季節ではありますが、最近は寒暖差が大きく、身体に厳しい環境でもあります。私自身、夜気温が高かった為に半袖で寝たものの、早朝寒さが強すぎて目が覚めてしまうといったこともしばしばあります。皆さんも健康第一で日々を過ごしましょう。

 

話は変わり…

 

訪問リハビリには1単位20分として6単位/週という決まりがあります。また限度額の兼ね合いから、施設入所している方や他のサービスをフル活用している方は更に介入可能単位が減少します。

 

しかし、医師に特別訪問看護指示書というものを書いてもらうことができると交付日から14日間毎日介入することができます。褥瘡が深層まで達している場合や、退院直後で頻回な介入が必要と判断された場合、感染症等の急性増悪が見られた場合等に医師の判断により作成して頂けるケースがあります。

 

私の利用者さんの中に1人、特別訪問看護指示書の交付により毎日介入させて頂いている方がいます。その方は病院側の都合により、術後早期に入居中の施設に退院させられた方です。

 

本来の流れであれば、術後1~2週間急性期病棟でリハビリを実施した後、回復期病棟へ転棟し、そこから退院に向けてじっくりリハビリをしていきます。しかしその方は、コロナの兼ね合いもあり術後1週間弱で強制退院となりました。

 

ここまで術後早期から訪問リハビリが介入するケースは非常に稀であり、急性期のリハビリである為一日一日が非常に大切になります。

 

本人には自由に歩けるようになりたいという大きな目標があります。

 

目標達成に向け、短期間で効率良くリハビリを進めていきたい訳ですが、施設内にはリハビリ室のような部屋は存在せず、当然プラットホームベッドや平行棒等便利なリハビリ器具はありません。いかに施設に有るものと私の持っているリハビリ器具を駆使して機能回復を図るかが非常に重要になります。

 

現在介入を開始して1週間弱経過しましたが、経過は良好。良いペースで進めることが出来ていると思います。正直、訪問リハビリで術後早期の方を担当できるとは思っていなかった為、私としても熱が入ります。ただ、毎日介入できる期間は限られており、いずれは思うような介入が出来なくなってしまいます。

 

本人の目標の達成に加え、再発予防、施設内での生活指導まで一貫したサポートをこの限られた期間で実施できるよう努めていきたいです。