南の小言

100年健康を作るPTの日常

イラっとして殴った

「イラっとして殴った」

 

これは訪問介護先で81歳の女性を殴ったとして逮捕された訪問介護職員の言葉です。

女性は、腹や背中を繰り返し殴られたことで腎臓や肝臓も損傷しており、全治3か月の大怪我を負ったそうです。

 

今回のような話は極端に酷い例ではありますが、近年それに近しい例が増加しています。

私自身病院時代に、患者さんのリハビリをベッドサイドで実施していた際、隣の患者さんに手を出す介護士さんを目撃したことがあります。

 

確かに患者さんに全くイライラすることは無いかと聞かれるとそんなことはありませんし、多少腹を立ててしまう時もあります。恐らく介護に携わる人で全く腹を立てることが無い人はほぼいないのではないでしょうか。そのくらい介護というのは淡々と上手くいくものではありません。長くても1時間程度の関りであるPTですらそのような気持ちを抱くときがあるくらいなので、四六時中関わることになる介護士さんたちは尚更大変だとは思います。

 

ただ、やっていいこととやってはいけないことの区別は必ずつけなくてはいけません。

患者さんや利用者さんへの暴力は当然やってはいけないことであり、いかなる理由があろうとも許される行為ではありません。

 

介護士を始め医療人の処遇改善を謳う動きが徐々に広まっている最中、このような問題が生じると更に医療人の肩身が狭くなってしまいます。

 

人材不足による採用難やそれに伴う過労働、給与問題等様々な問題を抱えている医療業界。ストレスに潰されてしまうケースも多々ありますが、一線を越えることだけは避けなくてはいけません。

 

社畜】にならないように、自ら活路を見出し、自分の道は自分で切り拓いていきましょう。