南の小言

100年健康を作るPTの日常

そこに本人のメリットはあるのか

仕事柄、色々なデイサービスやデイケア、施設にお邪魔することがありますが、内容は本当にそれぞれです。

 

私はPTである為、運動内容について詳しく教えていただくことが多いですが、リハビリ専門職が在中していない場所は、あまり意味のない運動を処方しているところが圧倒的に多いです。無意味という訳ではありませんが、いったい何を目的に行っているのか疑問に思うことがあります。

 

訪問リハビリを併用している利用者さんに通っているデイの感想を聞くと、80歳半ばを超えたご高齢の方々は楽しいと答えることが多いが、70歳代の比較的若い方々は楽しくないと答えることが多いです。

 

デイを選択する際、家族の介護負担軽減という理由の他に、本人にとってのメリットをもっと考えて決定できれば良いと思います。

 

当然、自宅から近いところで選択すると思いますし、自宅付近に本人にあったデイが存在するかは分かりません。デイサービスとデイケアで目的も違いますし、そこは色々と考えた結果選択しているとは思います。

 

ただ、運動をもっと必要だと思う方がお喋りと入浴と簡易的な体操しかプログラムに組み込まれていないデイに通っても、身体機能は落ちてしまい、結果的に本人の状態悪化に繋がりかねません。

 

本人が楽しく、本人の身体に合ったプログラムで、尚且つ家族の介護負担軽減にも繋がるデイの選択がどの利用者さんにも行うことが出来ればと思います。

 

この問題を解決するためには色々な障壁が存在すると思いますし、皆に叶えることは不可能だと思います。しかし、少しでもこういった考え方が広まれば健康寿命を延ばすことにも繋がるのではないかと考えています。

 

そういった内容をもっと積極的にCMさんと一緒に考えてみたり、デイのスタッフとコミュニケーションをとってみたりしていきたいと思います。