南の小言

100年健康を作るPTの日常

危険行為

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以前ぼきぼき整体について軽く触れましたが、ここ数日で大きな議論を呼んでいます。

 

というのも、ぼきぼき整体自体が厚生労働省(国)から禁止されており、特に頚椎への施工は危険極まりない行為だというものです。

 

厚生労働省のHPには上記のような内容が記載されており、整形外科医やPT、柔道整復師等がSNSでその危険性を啓発しています。

 

頚椎スラストが頚動脈解離や頚椎疾患の罹患率を大幅に上昇させるようです。

 

視覚的、聴覚的インパクトが強くSNSを通じて瞬く間に拡大しているぼきぼき整体。著名人も通っていることから人気を博し、店舗数も日々増え続けています。果たしてこういった整体院は規模拡大し続けていいものなのか、疑問に思います。

 

日本は無資格でカイロプラクティックの施術を行うことが出来ます。一応カイロプラクターの資格はありますがあくまで民間資格であり、その資格のみ所有している方は、PTやOT、柔道整復師と比べると知識量が足りていない可能性がありますね。

 

そういった方が人体で一番デリケートな頸椎を認められていない手技で治療すると考えると、確かに相当な危険行為であると考えられます。

 

私はカイロプラクターの資格を所有しているではなく、ぼきぼき整体の勉強会に参加したことがあるわけでもありませんので、いい加減なことを言える立場ではありません。しかし、解剖学と運動学が好きなPTとして、この分野が世に広まることが純粋に不安だなと思います。

 

ただ、カイロプラクティック自体はアメリカでは医療行為として認められており、一定のエビデンスも存在するので、カイロプラクティックの知識や手技は習得したいと考えています。

 

情報は常に更新されており、今は否定されている行為が数年後には主流になっていことも珍しくありません。

 

世で肯定されているものは肯定、世で否定されているものは否定するのではなく、自分自身で必ず根拠集めを実施し、総括的に判断していく必要があると思います。