南の小言

100年健康を作るPTの日常

多くのPTはなぜ悩んでいる?

今日の社長との会議で、改めてPTは何を悩んでいるのだろうか、なぜ辞めたがっている人が多いのかという話になりました。

 

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私の経験や周囲の意見、SNSの投稿を鑑みた結果、やはり一番の問題は【給料が安いこと】です。それでも日本の平均年収程はありますが、ここ20年間PTの給料が全く増加していない点や今後リハビリの診療報酬が更に下がることが予想される点等から将来への大きな不安を感じている人が多い印象です。

 

皆さんも知っての通りPTには開業権が無いため、PTとして独立することはできません。しかし、整体師やトレーナーといったPTの資格や知識を活かした独立方法ならいくらでも存在します。

 

ただ、独立を考えているPTは非常に少ない傾向にあります。

 

なぜ少ないのか。そこには1つ理由があると思っています。

 

大きな理由は【独立願望が強い人はそもそもPTを目指さない】からです。幼い頃から「いつかは社長になりたい!」と思っている人は少なくありませんが、PTにそんな人はほぼいません。

 

PTになって初めてPTには開業権がないことを知った、なんて人はいません。PTに開業権が無いことを知った上で養成校に入学します。つまり独立したいという願望を持ってPTになる人はほぼいません。

 

独立願望が強い人は、PTではなく開業権のある柔道整復師を目指します。PTと柔道整復師は全く異なる業種ではありますが、学生時代にその違いをしっかり説明できる人はほとんどいません。学生時代は「独立願望が強い人は柔道整復師、独立願望が弱い人はPT」といった感じで目指し始める人が多いのが現実です。事実私の周りはそうでした。

 

柔道整復師のカリキュラムには経営について学ぶ機会が含まれていますが、PTのカリキュラムに経営的な要素は全く含まれていません。

 

その為、PTとして働いている中で給料面で悩むことがあっても、独立という選択肢は浮かびにくく、どうしても保守的になってしまいます。

 

そんなPTたちに今後必要なのは【転職先】です。独立ではなく転職。PTの知識や技術を活かすことができる新たなプラットフォームが必要です。

 

それがまさにスモールジムです。

 

スモールジムのトレーナーをPTが務めるという事例は既に数件出てきていますが、もっともっと増やしていきたいと思います。健康寿命延伸を図るにはPTの知識や技術の存在は必須です。

 

【やりがい(社会貢献性)、将来性、ある程度の給料水準】

 

この三つが揃っていれば、PTは転職先として考えます。

 

やる気のないPTやお金の面ばかり気にして努力をしないPTは必要ありませんが、高みを望み日々努力しながらも様々な壁にぶつかってしまっているPTは、是非スモールジムに来て欲しい人材です。

 

高い志を持つPTをたくさんスモールジムに招いていきましょう。