南の小言

100年健康を作るPTの日常

関節リウマチには慎重な対応を

今日も異常に暖かい日でした。金沢の日中の気温は18℃。明日も気温は上がるらしく、2月とは思えない気候になっています。今年の夏はどうなるやら…

 

一昨日ブログで「そろそろ新規依頼が欲しい頃です…」と書きましたが、早速新規依頼が来ました。素直に嬉しいです。

 

しかも、お世話になっているCMさんの紹介により今まで関わりの無かったCMさんから頂いた依頼です。これは嬉しい。どんどんアピールしていきたいです。

 

SNSでアピールすることも大切ですが、やはり人と人との繋がりが命であるこの仕事。「きゃんばすに任せれば大丈夫」と思ってくれるCMさんを増やしていきたいですね。

 

今日は【関節リウマチ】に関するお話です。

 

皆さんはこの疾患についてどれくらいの知識がありますか?私は、PTになるまでは名前を聞いたことがある程度でした。幼い頃、銭湯にいくと温泉の効能欄にやたら「リウマチに効く」と表記されているのを見て、「リウマチってなんだろ?」と毎回疑問に思っていました。リウマチが関節の病気だと知った時、「温泉には関節の病気を治す力があるんだ!」と驚いた記憶があります。

 

PTの国家試験には関節リウマチについての問題が頻出する為、学生時代は結構関節リウマチに関する勉強に時間を使いました。勉強をしていく中で、関節リウマチには温熱療法が効果的であり、温泉ではなく自宅のお風呂でも十分効果が期待できると知った時は、なんとなく騙された気持ちになりました(笑)

 

 

週3回訪問リハビリを実施している重度関節リウマチを持つ利用者さん。昨日、左肩関節の骨折が判明したと娘さんから連絡がありました。動機不明であり、転倒した形跡は無いとのこと。主治医からは、たまたま腕を上げた時若しくは少し壁に肩をぶつけた時に受傷したのではないかと話があったそうです。

 

いかに関節リウマチ患者の骨が脆弱であるかを知る機会になりました。

 

関節リウマチは関節炎症が主病変であり、その炎症を起こしているのが炎症性サイトカインです。炎症性サイトカインが痛みや関節破壊を起こし、骨粗鬆症へと誘います。

変形した上で骨がスカスカな状態になってしまう関節リウマチ。骨折には特に注意が必要ということになります。「知らぬ間に骨折してた」という事例は関節リウマチでは珍しくありません。

 

現在、関節リウマチ患者は82.5万人いると言われており、年に1.5万人発症しています。日本人口の約0.5%〜1%と言われており、それほど珍しい病気では無くなっています。

進行具合はそれぞれですが、完治が厳しい病気であり、一生付き合っていく必要があります。関節リウマチ患者の筋力は衰えやすく、例外なく筋力トレーニングを始めとした運動が必要になります。

 

運動の重要性が世間に理解されつつある昨今、こういった関節リウマチ患者がフィットネスジムに来ることも珍しいことではなくなるかもしれません。

 

その時、トレーナーが関節リウマチについてある程度知識を持っていなければ、問題が起こりかねません。「ジムのせいで悪化した」「ジムに行ってから変形が進んだ」なんてことになったら堪ったもんじゃありません。しかし、あり得る話です。

 

全ての病気を網羅する必要はありませんが、関節リウマチについては軽く学習しておくと良いでしょう。