南の小言

100年健康を作るPTの日常

当たり前

「なんでいつもこんな時間通りにきてくれるんですか?」

 

これは先日、週に2回訪問リハビリを実施している利用者さんのご家族様から言われた言葉です。

 

時間を守るという行為は【当たり前】な事ですが、売上や効率を第一に考えるとその当たり前が出来なくなる企業が多く存在します。

 

私自身、短期間だけ遺品整理の仕事を行っていましたが、その会社はとにかく来た依頼は断らず、予定に無理やり組み込むスタイルで売上を作っていたので、予定より1時間や2時間の遅れは当たり前でした。しかし大きな売上を作る事ができていました。基本的に一見様がメインのお仕事だったので成り立ってはいましたが、お客様満足度と従業員満足度は非常に低かったです。

 

この当たり前のようにお客様との約束に遅刻をする環境がとにかく嫌いで、訪問リハビリでは絶対に待たせることの無いように心掛けようと決めていました。

 

現在、あえて予定をかつかつにせず、ゆとりを持って行動できるスケジュールにしています。

 

ビジネス面を考えるとどちらが正解なのか悩ましいところではありますが、長期的なお付き合いが重要なこの仕事に関しては、当たり前をきっちり守ることが長い目で見た時にビジネス面でもプラスになると考えています。

 

ひろゆきさんは「遅刻に怒る人は能力値が低い、私は時間を守らない」と話していますが、人とは違ったゴールを持った才人だから成り立つ思想でしょうね。

 

これからも目先の利益に囚われず、当たり前のことを当たり前に実施することで信頼関係を築いていきたいです。

 

ただ、当たり前の強要は良くないことです。自分にとっての当たり前が他の人では当たり前では無いことがよくあります。

 

会社の規則として従業員に指導することは大切ですが、過度の強要は関係悪化や思わぬ誤解に繋がる恐れもあるため注意も必要です。

 

【当たり前】の扱い方は難しいですが、上手く使いこなしていきたいですね。