南の小言

100年健康を作るPTの日常

生涯継続

昨晩、地方の病院で主任PTとして働いている友達から連絡があり小一時間程話しました。話の内容は、その友達の病院に私たちの共通の友達PTであるAさんの入職が決まったというものでした。

 

Aさんは学生時代からとにかく優秀で日々の自己研鑽を怠らない人でした。県内でも有名な総合病院に入職し、学会発表を積極的に行ったり論文を書いたりしていました。常に前向きな姿勢に、慕っている後輩も多かったです。

 

しかしそんなAさんが、お世辞にも大きな病院ではなくリハビリにも力を入れていない病院に転職すると聞いて驚きです。

 

話を聞くと、日々の勉強に疲れ、自己研鑽をしなくても良い環境にいきたいと話していたそう。

 

当然、自己研鑽をしなくていい病院などある訳がありませんが、その友達の病院は異様に緩く、自己研鑽をしている職員は一人もいないそうです^^;

緩く仕事をしたいということで、その病院を選択したとのこと。

 

私からすると、あの学年トップの成績だった勤勉な人が…という印象です。

 

常に高いモチベーションで生涯継続することは本当に難しいことであると痛感しました。

 

自己研鑽の強要というのは、逆効果である可能性が高そうです。

 

総合病院やリハビリの質に定評があるような病院は、自己研鑽を強要するケースが多く存在します。月1回症例報告会や週1回の研修等ならまだましですが、毎日業務後の勉強会(残業代無し)や休日の外部勉強会強制参加といったケースもざらにあります。

 

私の学生時代最も仲の良かった友達PTも、非常に優秀であったにも関わず、毎日の夜遅くまでの研修に嫌気がさし、これまたリハビリに力を入れていない病院に転職しました。

 

企業側からすると、優秀な人材を作ることは大切ですが、進め方次第では優秀な人材を殺してしまう可能性もあることを考えなくてはいけませんね。

 

人材の育成というのは本当に難しいですよね。

 

叱られて伸びる人もいれば褒められて伸びる人もいるように効果的な育成方法は人によって違います。

 

こういった話を淡々と述べてきましたが、私はあくまでぺーぺー平社員。

 

いつかは私も上に立ち、良い指導者になりたいと思います。