南の小言

100年健康を作るPTの日常

病院は本当に光?

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【築くの一生、壊れるのは一瞬】

これはいかなる分野にも当てはまります。最もポピュラーなものは【信頼】ですかね。信頼を築くには多大な時間を要しますが、そんな信頼もひょんな事から簡単に壊れることもあります。

 

ただ私は【身体】こそ最もこの言葉が当てはまると思っています。

 

【身体を築くのは一生、身体が壊れるのは一瞬】

 

 

訪問リハビリをしていると、持病の悪化や状態不安定等の理由から利用者さんが入院してしまうことが多々あります。治療の為に入院することは致し方ないことですが、所謂【検査入院】もよくあります。検査入院が疾患の早期発見に繋がることもあり、大切な役割を果たしています。しかし、中には「とりあえず入院しましょう」と医者に促され検査入院となる事例も度々発生します。

 

検査入院を余儀なくされた利用者さんは必ず大幅な身体機能低下を起こして退院してきます。これは日数関係なく必ずです。検査入院中もリハビリが実施されることもありますが、それでもリハビリ時間以外は臥床している事が大半であり、高齢であればあるほど廃用していきます。検査入院を終えた利用者さんは、訪問リハビリの継続で築いてきたものが壊れて帰ってきます。

 

私はこのような事例を少しでも減少させたいと思っています。

 

【とりあえず入院】なんてものはあってはならないと思っています。どんな理由であれ入院することで身体機能は大幅に低下しますし、低下した機能を再び元に戻すことは容易いことではなく、本人のモチベーションを大きく下がります。

 

やはり医者の意見は患者さんの心に強く響く為、絶大な影響力をもたらしますが、おかしい時はおかしいとこちらも発信していけたらと思っています。

 

なかなか難しい問題ですが、無駄な入院や無駄な診察は社会保険料問題や健康寿命問題にも関わってくるものなので、出来ることはこちらも実施していきたいと思います。