南の小言

100年健康を作るPTの日常

身体認知の歪み part2

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今日から9月。訪問看護ステーションきゃんばすとして訪問リハビリを本格的に始めて9ヶ月目です。開始半年以内に月間訪問件数100件を目指していましたが、そんな甘い話はなく、0から1を作るには相当な時間を要しました。しかし8月、そんな苦労も相まって、無事に月間訪問件数100件を超えました。リハビリ終了や入院等訪問リハビリあるあるの事例も何件かありましたが、自費リハビリの新規利用者の獲得、新規CMさんからの依頼もあり、来月以降に繋がる1ヶ月だったと思います。そして今日から新しいPTがジョインしてくれます。私の目標は今年中に2人で180件。もちろん件数や売り上げが全てではありません。しかし、一人一人の利用者さんを大切にし、CMさんと有効な関係を築くことができれば、件数も比例して増加します。たくさんの人を救い、会社も大きくする。それが一番の社会貢献です。

 

話は変わり…

 

【人間っておもしろい】

 

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こちらは8/25の記事でも取り上げた身体認知の歪みを起こしている利用者さんです。

(本人許可済み)

 

写真で見ても分かるように、上半身は体軸に対して後方に位置しており、明らかな後方重心となっています。しかし、本人にとってこの姿勢は【まっすぐな姿勢】です。

 

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骨盤を調整して姿勢を変えてみました。この姿勢は世間的に言う【まっすぐな姿勢】です。しかし、面白いことにこの姿勢に対して本人は【屁っ放り腰】だと訴えます。

 

まさに身体認知が歪んでいる証拠です。

 

1枚目の写真のような姿勢を長年とり続けることで身体認知が歪み、さもこの姿勢が【まっすぐな姿勢】かのように脳が錯覚を起こしています。そうなってしまうと、姿勢を修正しても、脳が1枚目の状態に戻そうと筋や関節を働かせる為、すぐに戻ってしまいます。

 

【百聞は一見にしかず】

 

教科書で勉強している知識よりも、実際に目で見た方が私たちの脳にはスッと入ってきます。

 

臨床は大切だと常々感じます。