南の小言

100年健康を作るPTの日常

PTの時給=スーパーの店員

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私の友達PTが石川県内で転職を考えているということで、現在県内にはどのような求人(PTとして働くための)があるのかを調べてみました。

すると施設や病院、フィットネスジム等結構な数ヒットはしましたが、時給は大凡1,200円~1,500円程度。PTとして働いている身分で言うのもあれですが、これを見てPTになりたいという人がまだまだたくさんいることが不思議です。これは地方だから安いという理由もあります。都会で訪問リハビリをしている友達は一件3,000円~4,000円貰っているらしく、地方と都会で比較するのはお門違いかもしれません。しかし、最低賃金の違いはあれど、実際都会ではスーパーの店員でも時給1,100円くらい貰っているのが現実です。

 

これはスーパーの店員を卑下している訳ではありません。3~4年間必死に勉強してやっとの思いで国家資格を獲得したPTがスーパーの店員と似たような給料だと考えると、PTの将来への大きな不安を感じます。それに加えて、社会問題の解決の為に医療費削減に動いている国と、それに相反して医療費が使われるおかげで飯を食っているPTの関係性。ただ業務に打ち込むPTの将来性は限りなく薄いです。

 

私は数年前、別の友達が転職を考えているということでPTについて詳しく聞かせて欲しいと頼まれたことがあります。彼は工業高校卒の工場勤務。福祉にも興味があり、PTの私に業務の内容や将来性を聞きたいとのことでした。私は色々話したうえで最後にこう話しました。

 

「辞めた方がいいよ」

 

その時この界隈に感じていた実際の気持ちです。

 

結局彼は、工業系の中でも県内ではトップクラスの業績を誇る大企業への転職に成功。月10万円近い給料UPに成功し、既に私よりも高い給料を貰っています。

 

今後PTとして地位を確立できる人はほんの一握り。彼は正しい判断をしたと思います。

 

ただ私としては、友達にも「是非!」と進めることが出来るほどの業界を作ることが出来れば…と強く感じます。

 

決して将来性の低い業界ではありませんし、むしろ益々需要は高まると思います。しかしそれは、今までのPTの在り方ではなく、新しいPTの在り方(本来あるべき姿)に需要がある訳であって、現在のPTの在り方は衰退していくでしょう。

 

PTも時代に合わせて姿形を変えていく必要があります。もちろん根幹はそのままで。

要は知識や技術を活かすフィールドを変えるということです。

 

過去の形に拘らず、新たな価値の創生が必要です。