南の小言

100年健康を作るPTの日常

ヘルパー悪変

昨日今日はしっかりとした青空を見ることができ、雪もだいぶ溶けました。

 

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こんな良い天気なので、利用者さんと屋外歩行練習を実施しました。自宅の中ではコタツに篭りっぱなしの利用者さんも、屋外に出るとテキパキ歩きます。転倒には注意が必要ですが、屋外歩行にはたくさんのメリットがあります。天気が不安定な時期ではありますが、天気の良い日は少しでも屋外歩行を促していきたいです。

 

夕方、私の愛車も修理を終えて無事帰ってきました。痛い出費でしたが仕方ないです…

 

 

先日の診療報酬改定の内容を調べていると、訪問介護の診療報酬が引き下げられることが分かりました。しかしそれとは逆に、介護老人福祉施設や小規模多機能型居宅介護等の施設の診療報酬は引き上げられることになりました。

 

つまり【高齢者を出来るだけ長く在宅で支えていく】というのが国の方針とは真逆の改定となっています。

 

訪問介護の診療報酬が引き下げられるとどうなるのか。

 

簡単に言えば1人のヘルパーが献上できる売上が減少するということです。そうなると企業はヘルパーの給料を上げることが難しくなりますよね。

 

ただでさえ足りていないヘルパーの数が、更に足りないという状況が待っていそうです。

 

訪問介護が潰れると在宅福祉は崩壊すると思います。

 

この改定に、ヘルパー協会の境野会長は、

 

「悔しくて切ない。我々はもう不要なの?」

 

とコメントを残しています。

 

社会保険料の問題は年々大きくなっていますが、診療報酬改定の度に 「改定すべき点はそこでは無いのでは?」と疑問を感じます。私が言うのも何ですが、リハビリの診療報酬が下がっても何となく納得できてしまいます。しかし、ヘルパーの診療報酬が下がることに関しては疑問しかありません。

 

私の利用者さんでもヘルパーがなかなか見つからないことを嘆いていた方がたくさんいました。それだけヘルパーは貴重な存在となっています。供給が間に合っておらず、需要と供給が全く釣り合っていません。にも関わらずマイナス改定。

 

謎でしかありません。

 

高齢者施設が乱立している中、益々在宅で活躍できるヘルパーの需要が増しています。

 

リハビリは供給過多の医療現場ではなく別のフィールドへ。ヘルパーは供給が追いつく為の取り組みを。