南の小言

100年健康を作るPTの日常

自分のマイナスポイントをギャップに使う

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この写真は私の人生を変えた出来事の一つ。2016年の冬に名古屋で開催されたバスケの大会で、金沢代表として愛知代表と戦った時の写真です。驚くことに、相手チームも含め私以外全員が180cm以上あるんですよね。私が小さすぎるが故に肩の高さがみんなと合わず、ガタガタな写真になっています(笑)

 

私と出会ったことがある人はわかると思いますが、私は身長が低く167cmしかありません。男性の平均身長が171cm弱と言われているので、平均に遠く及びません。しかも、高身長ほど有利だと言われているバスケを始めてしまったことで、尚更この身長がハンディキャップとなりました。

 

私が中学校でバスケ部に入部した時、まず新入部員を1軍と2軍に分けられました。その組み分け基準が【170cmあるかどうか】でした。私は自分のバスケを見てもらうことなく2軍が決まった訳です。あの時ほど自分の身長を恨んだ時はありません。

 

自分の身長で悩んだ経験は誰よりも豊富だと思っています。

 

しかし、この身長だからこそ得ることができたものがあります。それは【マイナススタートからの逆転体験】です。私は兼ねてよりファーストインプレッションの重要性について語ってきました。バスケでいう低身長は、社会人でいうファーストインプレッションで失敗しているようなものです。バスケでは、低身長というだけで最初の評価を大きく落としてしまいます。

 

ただ、その評価は徐々に【高身長=できて当然】【低身長=できたら凄い】という評価に変わっていくことが分かりました。つまり、スタートダッシュに失敗した場合は、最初こそ人より苦労しますが、少し結果を出すとマイナススタートだったおかげで評価されやすくなります。低身長だった私は少し結果を残すだけで評価されやすくなりました。

 

なぜ低身長の私が金沢選抜に選ばれることができたのか。

 

それは、小さい「のに」少しできたからです。

 

私より大きくて上手い人はいくらでもいます。ただ、私みたいに極めて小さい人がそこそこ活躍してしまうと「小さいのに凄い」となる訳です。その活躍は「そこそこ」で十分でした。チビバイアスがかかっていることで、私の初期評価が低くなり、試合でそれが覆ると大きく評価されるようになったのです。

 

学年ビリのギャルが1年で偏差値40上げて慶應大学に合格という物語で有名になった「ビリギャル」もまさにマイナスポイントをギャップに使った典型です。元々ビリだったことでマイナススタートとなった彼女ですが、結果を出したことで有名人となりました。もちろんこの方の努力や結果は本当に素晴らしいものですが、現実にはこの人よりも偏差値の高い大学へ合格した人もたくさんいる訳です。その人たちからすれば、彼女の努力や結果はあくまで「そこそこ」

それでも、マイナススタートの逆転劇の方が人は評価しやすい傾向にあります。

 

スタートダッシュに成功しても、その後思うような結果を出すことができなければ、周囲からの期待もすぐに消失してしまいます。しかし、元々マイナススタートだっだ人が結果を出せば、周囲も大きな期待を持って接してくれます。現に私がそうでした。

 

今自分にコンプレックスがある人やウィークポイントがある人は、まずその点を周知してもらいましょう。後はその周囲からの期待値を上回るほどの結果を出せばいいだけです。

 

ファーストインプレッションは大切に。

 

自分のマイナスポイントはギャップに。

 

これが世あたり上手になれる人の特徴だと思います。