南の小言

100年健康を作るPTの日常

訪問リハビリってなにができるの?

今日は2件リハビリメインの新規依頼が来ました。3月の新規依頼数の良い感じです。月曜日から新しい看護師も増えますし、きゃんばすに良い波が来ています。

 

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よく利用者さんから「訪問リハビリって何ができるの?」と聞かれます。結論から言うと、なんでもできます。生活を【想定】した病院リハビリとは違い、生活を実際に送りながらリハビリが出来るというのは大きなメリットです。

 

病院でいくらリハビリをしても退院後すぐに転倒しとんぼがえりしてくる患者さんはたくさんいますが、訪問リハビリを導入すると転倒率は大幅に減少します。それは、実際の生活を見ながらそれに沿ったリハビリを展開できるからです。病院のようにリハビリ器具が沢山あるわけではありませんし、病院のようにフラットな床ではありません。ですが、それが良いのです。

 

いかに生活レベルに準じたリハビリができるか、いかに再現性の高い自主トレを提案できるかが訪問リハビリのポイントです。

 

私の車の中はリハビリアイテムで溢れていますが、特殊なアイテム(医療用で高価なものや一般人が購入できないもの)はほぼありません。

それは、実際に貸し出して私がいなくても同じレベルでの自主トレを実施してもらうためです。

特殊なアイテムはそれなりに使い方が難しいものが多く、監視なしでは危険だったりします。ピラティスだとリフォーマーなんかもそうですよね。あれは知識のない人が勝手に使うと怪我をする恐れがあります。(そもそも家に置く人なんていませんが…)

 

私が所有しているものは100円ショップやAmazonで1,000円以内で購入出来るものばかりです。

 

たった週に1回2回特殊なアイテムを使っても、良くなる可能性はあまり高くありません。それならいっその事貸し出して日々の自主トレに利用して欲しいというのが私の考えです。

 

自主トレのやる気がない人でも、目の前に物品が見えるとなんとなく使ってくれたりします。

 

訪問リハビリにゴッドハンド入りません。

 

なんでも出来てしまう分人によって大きく差が出てしまうのが訪問リハビリですが、在宅サービスであることを最大限に活用したリハビリの展開が重要です。

 

病院のリハビリとは求められるスキルも考えるべき点も全く異なることを理解しておく必要があります。

 

(と言っても、最も大切なのはコミュニケーション能力であることは間違いありません)

努力しているのに…

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結構前の話ですが、社長との会話の中でこんな話が出てきました。

 

「結果が出ていない人の給料が上がるわけないよね」

 

世の中に無数に存在する「俺は頑張っているのに評価されない!」「努力は報われない!」と嘆く平社員。努力をしている姿はきっと上司や社長も分かっていると思いますが、結局結果が出ていなければ給料は上がりません。よく良く考えれば当たり前の話です。貴方に払う分の売り上げや利益を生み出していませんからね。

 

業種による部分もあるかもしれませんが、一般的には努力→結果→報酬の流れがあり、努力→報酬の流れはありません。

 

先日、令和の虎でも有名な青笹社長がXにてこんな投稿をしていました。

「仕事ってどうやったら貰えるんだろ?じゃねえんだよ。仕事は取りに行くもんだ。ブサイクのくせにナンパ待ちすんな。初心者のくせに仕事待ちすんな。全力で取りに行け」

 

多少言葉は荒めですが、なんとも的を得ている発言です。

 

自分を棚に上げて文句を言っている人に限ってがむしゃらに仕事を取りに行くという姿勢を持ち合わせておらず、「頑張っているのに仕事が貰えない…」と嘆きます。努力は必ず報われる訳ではありませんが、結果を出している人は必ず努力をしています。

 

結果を出して初めて【努力した】と謳うことができると思っています。高校時代、1日16時間勉強している友達がいましたが、彼の口から【努力した】という言葉を一度も聞いたことがありません。しかし、星稜Pコース(最も学力の低いスポーツ科)の友達は、2時間勉強したことを誇らしげに私に話してきたことがありました。結局前者は自力で有名国公立大学に入学しましたが、後者は所謂Fラン大学に指定校推薦で入学しました。Fラン大学が悪い訳ではありませんが、国公立大学の方が大きな可能性を持っていることは事実です。

 

【努力した】と捉えるレベルは人それぞれですが、結果を出している人ほど【努力した】と言わない又は感じない印象にあります。それどころか、まだまだ足りないとでもいうような雰囲気を醸し出しています。

 

努力しているのに…と感じている時点で努力していないかもしれません。

 

成功者は貴方の100倍努力しているかもしれません。

 

私を含めてですが、努力していると感じている時点で二流ですね。

 

一流目指して【真の努力】をしていきましょう。

 

誰にも語らずに。

 

 

 

 

 

ポジティブな話

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このアイソメトリッククラムシェル。とても良いと思いませんか?何が良いのか。変形性股関節症や寛骨臼形成不全の方で股関節を動かすと痛い人に有効な気がします。壁とバランスボールを用いてクラムシェルをするという至ってシンプルエクササイズですが、案外と思いつかなかったりします。

 

THA患者に早速使っていきたいエクササイズです。SNSの活用は、エクササイズレパートリーを増やすのに最適。まるで宝箱です。ただ、全てが有用な訳ではない為、取捨選択は適切にしなければなりません。

 

今日は朝から経験したことの無いインシデントが重なり、後悔の残るスタートとなりました。その後は問題なく終えることが出来ましたが、帰宅後は異常なまでの疲労感に苛まれました。土曜日のリハビリや日曜日のリハビリもコンスタントに入ってくるようになった為、365日リハビリがあるような形です。とても幸せなことですが、どこかで身体や心に休養を与えなければと考えています。忙しいことは幸せなことですが、自分の身体を労ることは忘れてはいけないと感じる今日この頃。

 

ただ…件数が増えることや利用者さんが良くなることがやっぱり1番嬉しいことです。今月も良いペース。頑張っていきます。

 

今日はポジティブな話をしましょう。

 

先日金沢市の小学校で実施した親子向け健康セミナーのアンケート結果が届きました。有難いことにポジティブな意見で溢れており、今後の励みになるものばかりでした。こういったセミナーでのアンケート結果は、一般的に余程のことがなければネガティブな意見は記載されません。その為、アンケート結果のポジティブ意見よりもネガティブ意見を参考にしろと指導されたことがあります。

 

ただ、それでも嬉しいものは嬉しい。

 

特に嬉しかったのは「雨の中歩いて来た甲斐がありました」という意見です。当日は生憎の大雨。砂地にあった駐車場は大きな水溜まりと化しており、学校に入る前から靴下がびしょびしょになってしまいました。恐らく参加者の方々にも同じような被害にあった方がいたのではないでしょうか。雨の日は鬱状態になりやすいと言われている為、セミナーに向かうことすら億劫になっていた方もいたでしょう。

 

そんな劣悪な環境からのこの意見は非常に喜ばしいことです。

 

「家でも頑張ってみます!」といった意見もたくさんありました。私はセミナーの最後に「この会を経て少しでも意識が変われば嬉しいです」と伝えましたが、その言葉が上手く伝わっている気がしました。

 

努力しても結果は出るとは限りません。ですが、努力しなければ結果は出ません。努力は必須。

自分では努力をしていると思っていても、案外と人並みレベル若しくはそれ以下であることが大半。

 

自己の甘えを捨て、本当の努力をしていきましょう。

 

これぞ機能解剖学!

今日の金沢は1日通して雨。冷たい雨風に体が蝕まれる日でした。雨に加え、大切なパーカーを失くしてしまい大変ブルーな1日でした。

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スモールジムのトレーナーにとって機能解剖学は必須の知識です。人間の身体を扱う仕事、ましてやグッドコンディションを目指す立場で機能解剖学の知識が乏しいトレーナーは二流と行っても過言ではありません。それくらい重要です。

 

ただ…

 

私自身、機能解剖学を教える側ではありますが、その奥深さに頭を抱えることも少なくありません。

 

A=B、B=Cは成り立ってもC=Aは成り立たないのが機能解剖学。常に学習し続けなければ今持っている知識が過去の知識になります。まずは普遍的な基礎や考え方を養い、知識の変化に対応する必要があります。基礎が固まっていなければ、疑問点が浮かんできません。その為、覚えたところでただの暗記で終わってしまい、現場に活かされることなくいつしか忘れてしまいます。まずは基礎を固めることが重要です。

 

そこで、機能解剖学を学ぶことが面白くなる投稿をXにて発見しました。投稿主は私が度々勉強に使わせて頂いている「Nピラティス」代表の吉田直紀さんです。一部改変したものをここに記します。

 

腸腰筋を鍛えるときにはどんな状態がいいの?〉

腸腰筋の作用は股関節を屈曲と外旋。

「じゃあ脚をあげて外にねじればいい!」

と思いがちですが。

それだと全然腸腰筋を使った感じがわかりにくかった経験有りませんか? 

2011年の研究で

股関節の屈曲角度が深い→腸腰筋
股関節の屈曲角度が浅い→大腿直筋

が働きやすいことが報告されています。

なるほど。

「じゃあ、深い位置で股関節を曲げたら腸腰筋に効くんだね!」

・・ところが現実はそうならない( ̄∇ ̄)

なぜなら

1股関節を深く曲げる
2股関節が硬いと骨盤が後ろに倒れる
3骨盤後傾の状態になる

その「骨盤後傾」の状態だと。

これまた大腿直筋が働きやすくなってしまう。

だから正解のステップはこう

1股関節の後方の筋肉をストレッチ(外旋筋、臀筋群、ハムストリングス) 

2その後にエクササイズを小さい範囲で行う

これが現場的な答えです。

 

 

まさに機能解剖学!!!

 

腸腰筋の収縮を感じてくれない会員さんが多いということをメディカルサポートでも良く聞きます。確かに腸腰筋を効かせることは簡単ではなく、大腿直筋の方が収縮感を得やすいのは事実です。ただ、こちら側の知識や指導力が足りないことで大腿直筋が収縮しやすい姿勢になっているだけかもしれません。

 

その場合は…

そりゃ腸腰筋の収縮を感じることができませんよね。

 

腸腰筋が効く(A)=股関節屈曲、外旋筋(B)→○

股関節屈曲、外旋(B)=脚を上げて外側に捻る(C)→○

脚を上げて外側に捻る(C)=腸腰筋が効く(A)→△or✖️

 

つまりはこういうことです。

 

先日も記載したように、身体はあらゆる連鎖から成り立っており、それぞれがそれぞれの影響を受けやすい状態になっています。

 

負の要素を取り除かなければ、必要な筋に収縮を入れることができません。

ただ、負の要素はどういったものなのか、どのようなことが考えられるのか、

これを知らなければ、答えに辿り着くことができず、腸腰筋に効かせることができずに終わります。

 

こういった考え方を養っていかなければいけません。

 

私は彼の投稿を見て「機能解剖学は本当に面白い」と感じました。

悩みの先に楽しさ、そして成果があります。

 

皆さんもどんどん悩んで、どんどん学習していきましょう。

 

毎日後悔なく生きることができていますか?

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東日本大震災から今日で13年。発生当時、私は接骨院のベッドで寝ていました。石川県は震度2程度だった為、私は全く揺れを感じませんでした。ただ、ニュースを見た時の衝撃は今でも覚えています。それでも実際に被害にあった訳では無かった為、どこか他人事に感じていた節があったかもしれません。

 

今年1月1日に能登半島地震が発生したことで地震の恐ろしさを身をもって体感しました。このまま地面が裂けてしまうのでは無いかと思わせるほど大きな揺れ、倒れかけの電柱、隆起する地面、散乱した皿の破片、あれはトラウマものです。

 

能登に住んでいた人たちが、安全な地を求めて金沢に続々と移住しています。金沢のアパートが能登からの人たちですぐに埋まってしまう状況らしく、家賃相場も爆上がりしています。私が住んでいたアパートも、私が契約した時より2万円以上も家賃が高騰しています。不動産屋はウハウハでしょうが、石川県民は苦しい状況です。

 

自然災害はいくら対策を講じても完全に避けることは困難です。

 

何が1番大切なのかと考えた時、私は「毎日後悔なく生きること」だと考えます。

 

日々何も考えずに暮らしている人は、何かあった時にとんでもない程の後悔に苛まれるでしょう。

「明日死んでも良い」くらい日々を全うすべきです。

 

私の祖母は昨年9月に交通事故に遭い、身体の全ての自由を失いました。家事全般はもちろん公共交通機関を利用して買い物をしたり散歩をしたりと特段不自由のない生活を送っていました。ただ、ある日を境に人生は一変。今も病院で手術と療養を繰り返しています。人生が狂ったと言っても過言ではありません。

 

自然災害ではありませんが、明日何が起こるか分からないということを体現しているような出来事でした。

 

私も、こうなる前からもっと祖母に感謝を伝えるべきだったという思いでいっぱいですが、祖母自身が最も辛く、相当後悔の念があると思います。

 

今からでも祖母にできる限りの事はしていきたいと思っていますが、元気な祖母が帰ってくるかは分かりません。

 

貴方は毎日後悔なく生きることが出来ていますか?

 

被災で亡くなられた方々に黙祷を捧げ、毎日後悔なく生きる努力をしていきましょう。

 

依存するほど好きな物はありますか?

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皆さんは依存するほど好きな食べ物はありますか?私はセブンイレブンで販売されている蒙古タンメンが大好きで、狂ったように食べてしまいます。そして食べた後に必ず腹を下します。必ずです。

 

狂ったように食べるといってもカップラーメンが身体に悪いことは火を見るより明らかなので、多くても2週間に1回程度に留めています。しかし、3日も経てばまた食べたい衝動に駆られます。お腹を下すことを分かっていても食べたくなる、ある種の中毒ですね。

 

まさに私は蒙古タンメンの【ファン】です。

 

先日吉祥寺を散策しているとたまたま蒙古タンメン中本の店を見つけました。関東周辺にしか店舗がないので、いつかは行ってみたいとずっと思っていました。その為、見つけた時は鳥肌が立ちました。ただ、既に昼食を済ませてしまっていた私は、胃袋に蒙古タンメンを食べるキャパが残っておらず断念。久しぶりに後悔しました。

 

話は飛びましたが…

 

私は蒙古タンメンの熱狂的ファンな訳ですが、スモールジムのトレーナーも全会員さんをファンにするくらいの覚悟や姿勢が必要だと思います。会員さんはそれぞれ目標や悩みを持って入会する訳ですが、モチベーションの問題や効果成果の問題で退会される方も少なくありません。ただ、ファンにさせることが出来れば退会する理由が無くなります。会員さんの自社商品・サービスに対する愛着や、応援したい気持ちを育てることが出来れば、効果成果云々はもちろん、やむを得ない会費値上げにも理解を示してくれたり、店舗展開達成の喜びを共に分かち合うことが出来たりするかもしれません。

 

ファンにさせて損はありません。

 

フィットネスクラブの倒産数は2023年度が過去最多となっています。フィットネスジムの乱立により生き残りが厳しい業界となっており、コナミやchocoZAP、セントラル等の上位10社が6割を閉めている状況。小さなジムが生き残るのは非常に難しい時代となっています。

 

そんな中でファンにさせることが出来ないジムは、他に良いサービスのジムや安価なジムが近くに出来ると簡単に会員さんが退会してしまいます。

 

会員さんにとって特別なジムであり、トレーナーは特別な存在にならなければいけません。

 

依存するほど好きになってもらう努力をしていきましょう。

 

 

麻痺を治すのはPTの仕事

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今日でブログを書き始めて1年が経過しました。

うるう年なので366日目を1年としました。はい、気持ちの問題です。今後も書き続けます。内容は空っぽでも読んでもらえたら嬉しいです。

 

今日から訪問リハビリ開始となった利用者さん。若くして発症した脳梗塞による重度麻痺と戦いながら生活している女性です。現在も働いていますが、度重なる再発に苦しめられ思うように身体が動かない状況です。

 

元の身体に戻りたいという思いから訪問リハビリを開始。

 

麻痺に悩む若い方のリハビリ。まさにPTの出番です。PTが運営する脳梗塞リハビリを専門とした自費リハビリは全国に増加していますが、相当な知識と技術が必要となるため、並のPTでは結果を出すことができません。また、1回数万円のところが多く、受ける側も相当な覚悟が必要になってきます。施術側も受ける側も負担の大きい自費リハビリ。そういったサービスよりも少し技術は劣るが金額の安い保険下サービスを利用する人の方が多いのは当然です。

 

ただ私としては、自費リハビリのPTたちと同じだけの結果を残したいという気持ちは常に持っています。気持ちだけでは結果は出ないため出来る範囲の勉強や準備は必ずします。

 

こういった残り人生の長い若い方の身体を任せて貰えたことに誇りを持ち、人事を尽くしたいと思います。

 

週に1回の訪問リハビリでどのくらい生活を変えることが出来るか、不安もありますが楽しみな気持ちもあります。

 

訪問リハビリでは珍しい、超PTチックな新規でした。